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灰の街を越えて *AI執筆  作者: gramgram


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27/92

p27

ヴァルターは銃を握りしめたまま、瓦礫の影に身を伏せた。

湿った石壁の冷たさが背中に伝わる。

闇の中、二人の呼吸音だけがやけに大きく響いた。


足音が次第に近づき、通路全体が緊張で張り詰める。

ロシア語が低く交わされ、灯りの揺らめきが瓦礫の隙間をかすめた。

ヴァルターは喉の奥が乾き、引き金にかけた指が震えるのを必死に抑える。


フリンツがそっと手を伸ばし、彼の腕を押さえた。

「動くな……」唇の動きだけでそう告げる。


数秒が永遠のように過ぎ、やがて足音は通り過ぎた。

声も遠ざかり、再び重苦しい静寂が訪れる。

ヴァルターはようやく息を吐き、額の汗を拭った。

フリンツも小さく頷き、瓦礫の影から身を起こす。


「……助かったな」

「まだ終わりじゃない。先を急ごう」


通路を抜けた先は、わずかに広がった空間だった。

天井の通気口から冷気が流れ込み、肺に刺さるような感覚を残す。

酸素は薄く、二人は歩みを止めざるを得なかった。


フリンツは壁際に腰を下ろし、血の滲む腕を布で押さえながら地図を広げる。

手回し式の電灯の光が、紙の上に揺れる影を落とした。


「……戦況はどうなっていると思う?」ヴァルターが低く問う。

フリンツはしばらく黙した後、かすかに笑った。

「包囲は狭まっている。だが、まだ道はある。俺たちが生きている限りな」



二人は短い沈黙を共有した。冷気と疲労が体の芯まで染み込んでいく。

休む場所を選ばなければならない。


- 床の通気口の傍で休む →P.32

- 壁際の配管の下で休む →P.25

- 通路の中央、瓦礫の陰で休む →P.34


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