表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
灰の街を越えて *AI執筆  作者: gramgram


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/92

p17

ヴァルターは梯子の縁に手をかけ、ゆっくりと足をかけた。

鉄の表面は冷たく、錆でざらついている。

一段ずつ降りるたびに、外の音が遠ざかっていく。


最後の段を踏むと、足元に水が跳ねた。

通路は低く、天井の配管が頭上すれすれに走っている。

蒸気の音が壁の奥で鳴り、時折、金属の軋みが響いた。


梯子の脇に点検用の金属棚があり、手回し式の電灯が吊るされている。

ヴァルターはそれを手に取り、ハンドルを数回回した。

軋む音とともに、ぼんやりとした光が灯る。

「まだ使えるか……」

彼は電灯を胸元に固定し、通路を照らしながら進む。


壁には番号も矢印もない。

方向感覚はすぐに曖昧になった。


左の分岐は水没していた。

右は崩れている。

中央の通路だけが、かろうじて通れる幅を残していた。


彼は足音を殺しながら進む。

水の匂い、油の匂い、そして焼けた金属のような匂いが混じっている。

空気は重く、息を吸うたびに喉が痛む。


数十メートル進んだところで、通路が二手に分かれていた。

片方は上り坂になっており、空気がわずかに乾いている。

もう片方は、さらに深く沈み、冷気が強くなっていた。


ヴァルターは立ち止まり、耳を澄ませた。

遠くで水音が響いている。

どちらにも、確かな出口の気配はない。


彼は一度、背後を振り返った。

光はすでに見えない。


- 上り坂の通路を進む →〔P.〕

- 深く沈む通路へ進む →〔P.18〕



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ