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虚と現  作者: 沙羅双樹
20/75

公爵令嬢_4


第二王子以外の攻略対象は

大体、それぞれのエンドを一通り済ませる程度しかプレーしていない


それでも、グット、ハッピー、トゥルー、

そして、選択肢を失敗して

いくつかのバットエンドを一通りすれば

キャラの大まかな性格や主人公が癒すべき点などは

なんとなく覚えている



だから、ラノベにあるように

主人公が現れる前に攻略対象を救って、逆ハー展開

なんてこともできなくはないが

彼女はそれをしようと思わない


彼女にとって大事なのは

現実の婚約者との幸せな将来だけだ


だから、申し訳ないが

他の攻略対象者については基本スルーした


まあ、それとなく

領地のおばば(領民)がこういう時、酷い病気が流行ったと聞いたよ

とか話して、誘導したりはしたが、基本、スルーした



ゲームをしていた時は

それなりにときめいた攻略対象の過去の不遇を

知っていて、見過ごすのは、多少心は痛んだが

前世なんて荒唐無稽なことを話し、精神を疑われても怖いし

予知能力なんて崇められることになっても困る


だって、彼女が知っているのは

彼女が18になるまでの期間に起こる事だけなのだから


それもあらゆる事ではなく

学園周りで起きる、ごく一部のことだけだ


だから、申し訳ないが、仕方がないと彼女は割り切ることに決めた



彼女にはこのゲームの攻略対象の中で唯一

前世から興味がなかった、

いや、はっきり言えば、嫌いだった攻略対象がいる


前世でも、その攻略対象のルートは

たった一度エンドまでプレーしただけで二度とやらなかった


それが氷結の貴人と呼ばれる侯爵令息だ



侯爵令息は現在、唯一残った守護騎士の家系


守護騎士とは

聖人が捧げる祈りによって具現化した聖気を固める際

それを覆うように魔力で包む役割を持った者たちのことだ


守護騎士になれるのは

聖人たち以上の魔力を持ち、聖人たち以上の魔力操作で

聖人たちが出した聖気を纏め上げ、塊にできる魔法のスペシャリストだ



聖気の塊(聖物)はあるだけで

邪気を遠ざけ、魔物の発生を抑える


聖気の濃度はあまり関係ないとされている


何より、ある、そのことが大切だと



国の中心となる王都と

龍脈と呼ばれる魔力の通り道にある国の主要3箇所に

聖物は収められる


そうすることでこの国は

建国からずっと国を魔物の脅威から守ってきた。

補足

光魔法の熟練度を挙げていくと

聖魔法を発現する者が極稀に現れるその人を聖人、聖女と呼びます


ちなみに

治療魔法は水魔法、闇魔法の属性を持っている者も使えます

また、稀に、火魔法、風魔法で使える者もいるため

治療魔法=光魔法、または、治療魔法=神殿

という世界ではありません


ただ、治療魔法が使える者が限られるため

庶民まで治療魔法が安易に使えるかというとそうではない

特権階級の力とされています


また、光魔法と闇魔法は希少属性で

光魔法は数年に一人いるかいないかで

対となる闇魔法は一年に一人いるかいないかです


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