初戦 【とある魔道士side】
結構重要な内容が最後の方にあります。
ちょくちょくこういう回を織り交ぜていくつもりです。
え?何故かって?
ネタが無いんだよ!(逆ギレ)
私の名はクラナ・ボヘミアン。
国立騎士・魔道士育成学園で,魔道士科の特待生だ。
私の家はあまり裕福では無いので,特待で受かれるよう死ぬ程勉強した。
そう,死ぬ程。
♦︎♦︎♦︎♦︎
突然,なにかの叫び声が聞こえた。
驚いた私は,家の窓から声の方向を,物体を拡大して見れる魔道具で見つめた。
すると吃驚。
この国で最も被害が大きかったとされるエンペラードラゴンでもあそこまで大きくは無い。
まるで,モグラにミスリルの三角錐を捩じ込んだような見た目だ。
そのミスリルモグラ (仮) は徐々に徐々に,この国へと歩みを進めている。
受験日にも,ここまでの絶望感は味わった事はない。
ああ,私はここで死ぬんだな。
そう思った時だった。
白色のマクロな光が,ミスリルモグラの直ぐ下に急速に下降したかと思えば,何処からともなく土煙が現れ,王国を囲う城壁にも届こうとしていた。
ここで一つ豆知識。
王国から少し離れた場所には緑豊かな地が広がっているんだけど,何故か王国付近は砂漠なんだよね。
そんな誰かに言うわけでも無い豆知識を脳内で披露し,気を取り直してもう一度ミスリルモグラを見る。
土煙の竜巻が去った後,そこから現れたのは巨人だった。
姿こそヒトと大差ないが,何と言ってもその見た目。
白色基調に鮮紅の線が流れるように入っている。
「美しい…」
つい,そんな言葉が口から零れた。
巨人が現れてから,状況は一変した。
急ピッチで集められた騎士や魔道士の攻撃を擦り傷一つ無く迫る怪物を前に,巨人は戦いを優位に進めていく。
触手のように曲がるドリルを前に,それを容易く避ける。
その後,跳び蹴りをしてミスリルモグラに大ダメージを与える。
これで終わりだ,と言わんばかりに腕をX字に差し遇うと,手から高濃度のビームが放出される。
それによりミスリルモグラは死んだ。
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それから暫く経ち,新聞は未だに謎の巨人と怪物を取り上げていた。
そして,王国はあの巨人に名を付けた。
“ GIGANTMAN”
…可能ならば,もう一度,GIGANT MANに会ってみたいものね…
結構短いですかね。
今後のこういう◯◯sideはもうちょっと長くしようかと思います。
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