8.団長の実力テスト2
呼んでくれてありがとうございます!
私はグランの首にナイフを向けて...グランは剣を落としている。勝ったわ♪
初代勇者ではないけど初代勇者だったらどれほどよかったことか...グランはため息をついて上機嫌の私をあきれた目で見ていた。
「手加減しろって言ったよな?まあテストは合格だ。では今日の仕事はほぼないしデートしに行く?私のお姫様。」
やめとくわ...疲れたからデートよりベッドのほうがいいわ。
「デートに付き合ってくれるなら私の血を分けてもいいけど?」
それなら行くわ!吸血鬼は強い者の血を吸うとその分吸血鬼も強くなるからウィンウィンでいいわね。
しかも相手は勇者!最高だわ♪
「いいわ!」
私が勢いよく言うとグランが笑いながら言った。
「そんなにデートに行きたいなら一緒にその後ベッドで遊んでもいいけど?」
「あっ!それは嫌」
「うっ、即答...酷い」
視界の端でショックを受けて残念がってるグランが映ったけど残念ながら一緒に寝るのは遠慮するわ。
だって私はグランのことを好きではないし。まあグランは漆黒の黒い髪に真っ青な空を映したようなブルーの瞳を持っていて整いすぎてまつ毛まで整ってるんだもの!人間にしては結構いいところね。
まあ、大事そうなのでもう一度言うけどグランは塔から出してくれたお礼で付き合ってるんだからね!