6.不審者
呼んでくださりありがとうございます。
茶髪のメイドに案内されて私は今、寝室にいる。念願のベットの上に。最高ね、フカフカしていて眠気を誘うやっぱりベットは最高だわ。そうして私は眠りに落ちた。
朝、目が覚めると何故か隣にいたグランにおでこにキスされた。
コイツ、朝からレディの部屋に許可もなしに入るんなんて変態、不審者だわ。
まあ、寛大な心を持っている私が許してやる。だが2度目はないわ。
「グラン、何であなたが隣にいるの?」
グランは私の横に座て当たり前とばかりにこう言い放った。
「昨日迎えに行くといっただろう?そして今日は影が正式に騎士団入りする式でお前が必要なんだ。ほらこれ団服だぞ。」
そう言ってグランは私に団服を渡してきた。団服は黒いローブに中はタイツや動きやすいスリムな服、そして太ももにベルトがつけれるようになっていてそのベルトに短剣をいれてもしもの時に使うらしい。そして黒いローブはマントのほうが二つの黒いマフラーとつながっていて(マフラーのように毛糸で編んではなく会話できる魔道具らしい、だからどっちかと言うとタイツの布に似ている。)マフラーは長いので2つの先っぽを後ろにかける。これが正装らしい。何とも不審者極まりない服だ。そして胸には何故か私、だと思う銀髪の少女のシルエットのデザインされたバッチが輝いていた。
ザ・暗殺者と言う感じの服で、確か暗殺には武器を使うのでしたよね。
私が1番扱いが慣れている武器は2mもあるので流石に暗殺では使えませんよね...
仕方ない、2番目に慣れているアレを使いますわ。
では着替えますか、いや着替えたいけどここにはグランが居る。さすがにここで着替えるのはまずい。
「装備変換」
よし!これで着替えは準備完了!
ご飯は吸血鬼だから食べなくていいわ、使用人に伝言でも残しながら行きましょう。
「そうだ、今日影の式を行ったら暗殺者として団全員で訓練士に行くぞ、一流の暗殺者の所に。確か3ヶ月間だったかな?」
ホント、団長の仕事はめんどくさいわ。あのいじめのような分厚い10冊の本のマニュアルとか、団員の名前を全員覚えさせられたりとか、心配性が考えたような物しかないわ。
ついにルミナスが団長式に出ます!!