9.俺に唯一叱ってくれた人
すみません!グラテオス視点で書くつもりが魔王視点で書いてしまいました。
ルミナスの姿を水晶で覗いている一人の男が居た。
名はディラン・クラエス・ナイトメア、魔王である。
外見は銀色のルミナスと同じような真っ白な髪に深紅の瞳だが頭には漆黒の角が2本生えている。
只ならぬオーラをまとっており近寄りがたい雰囲気である。
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俺は魔王である。
俺が持っている水晶にはある銀髪の少女が映っている。
では話そう―
その少女と出会った日のことを―――――――
俺は2000年前に魔王として生まれた。
周りは俺を敬い崇めた。だが周りは俺が間違っても叱らないでむしろ付いてきた。
それから俺は周りの国を虐殺し始めた。その中で攻めようとしたのが吸血鬼の国クロムエルだった。宣戦布告状を送り5000兵を送り俺が先頭に立ってクロムエル王国の国境の谷間にいるとやって来た兵はったったの一人だった。そうルミナスが一人で俺に立ち向かったのである。
ルミナスはパチンと指を鳴らすと5000の兵が一瞬に首が吹き飛んだ。
まさに地獄絵図とはこのことだろう。俺以外は屍になってしまった。そうして彼女は俺の前に転送すると...バチン!とビンタしてきたのだ。この俺に。そして彼女は俺に説教をし始めた。
「貴方は命の大事さがわからないの?貴方に従順に従ってきた人はみんな死体になったのよ!
仲間を死なせる魔王なんて魔王を名乗る資格がないわ!」
とルミナスは私に大声で涙を流しながら説教し始めた。




