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コツコツ準備

「また明日ね、ノア。おやすみ」

「おやすみなさい」

「二人ともおやすみなさい。また明日~!」

寮に戻って、ノアを見送ったところで部屋に戻る。すっかりお腹が空いた。

「おかえりなさいませ、ミア様、レイ様」

「「ただいま」」

「お食事の用意出来てますよ」

「ほんと?ちょうどお腹空いてたから助かるわ」



(イオナ、今大丈夫?)

ご飯を食べ終わったところでお茶を飲みながらイオナに話しかける。と言っても念じると言った方が正しいけれど。

(大丈夫ですよマスター)

イオナはすぐに応答してくれた。とりあえず簡単に頼みたいことを伝える。

(というわけでね、魔銃が必要になったんだけれどどのタイプがいいのかまだ迷ってるのよね。どっちがいいと思う?)

(そうですね……期間がそのように短いのでしたらとりあえず既製品を改造してマスターのもとへ送りましょうか?そこで選んでいただければまたこちらでカスタム致しますので)

(いいの?ありがとう)

(当然です。それに、競技に出られるのでしたら調整する機材と人員も必要です。一緒に持って行かせます)

(わかった。ありがとうね)

(マスターのお部屋には機材を置くための場所はありますか?なければこちらで調達いたしますが)

(あー……今のところは大丈夫なはず。結構大きいの?)

レイたちと住んでいる部屋だからあんまり大きすぎると彼女たちに迷惑が掛かりすぎる。それはちょっと困る。

(それなりには大きさがあります。……ああ、二戸から共有されました。あまり邪魔にならないように設置いたしますね)

(ありがと。お願いするわね)

(それではまた後日、お伺いします)

ふぅと一息ついて目を開けるとレイが覗き込んできていた。

「姉様、お疲れですか?」

「んー……ちょっとだけね」

「今日いっぱい法力使いましたものね」

実際のところそんなに法力を消耗したわけではないけど思ったより重いものをずっと持っていたので肉体的には確かにちょっと疲れた。

「競技に出るなら……もっと体力付けないとダメよね」

「朝走りますか?」

「それもいいわね。ネイ達が朝ごはん準備してる時間に軽く」

「じゃあ、伝えておきますね!明日から一緒に行きましょう!」

「あ、明日からやるのね。分かったわ」



「ミア様、朝です。起きてください」

「んー……」

「姉様、起きてください」

結局昨日ちょっと早めに寝たと思ったらいつの間にか朝になっていたみたい。ほっぺたをつつかれながら目を覚ます。

「ミア~?朝走るんじゃないの~?」

「あぁ……そういえば」

ちょっと瞼が重いと思っていたらまだ外はほの暗い。いつもならネイ達が起きて色々準備をしている時間だ。

「ほら、これに着替えて走りに行きますよ。姉様」

手を伸ばすとグイッと引っ張られて体を起こされる。

「私も一緒に行くからね!」

まだ思考がふわふわしているけれどネイに着替えさせられるままに着替えたらいつの間にか外にいた。

「まだちょっと冷えるわね」

「まだ日が昇ったばっかりですからね」

「ほとんど人もいないわね~」

学院も流石にこの時間は誰も外を歩いていない。私達の貸し切りだ。軽く走り始めると涼しい風が頬を触って通り過ぎていく。

「そう言えばセイラも走るのね」

「ネイさんが護衛も兼ねて一緒に行ってきてって!まぁ私も走るの嫌いじゃないしね」

「なるほどね」

いくら学院の中とは言え何が入り込んでいるかわからないと言えばわからない。セイラだけ武装してるのも納得だ。

「ついでに学院の細かい場所も覚えられそうね……毎日走ってたら」


結局数十分くらい走って寮に戻ってきた。日もさっきより高くなっていつも目を覚ます時間くらいだろう。軽く汗をかいたので朝ぶろにつかりつつ、お風呂を上がると朝ごはんができていた。

「どうでした?外を走ってみるのは」

「思ったよりすっきりしたわね。二人がいるから楽しかったし」

二人の方を見るとうんうんと頷いてくれている。この二人とやるなら起きられそうだし長く続きそうだ。

「明日からも一緒にやりましょうね!姉様!」

「ええ」


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