レオンハルト 1話
ぼくの名前は、レオンハルト・ローレンツ。
ローレンツ王国、国王陛下の5人の子供の末息子の第三王子。12歳。
髪の毛は茶色でボサボサ。目の色は右が黄色で左が薄い紫。
産まれた時から魔力が全く無かった。
魔力が無いことに父である陛下が怒って、ぼくを始末しようとしたみたいだけど、始末されなかった。
産まれてすぐ、王宮の離れに連れて行かれ、乳母1人を付けて放置されてしまった。
乳母も最低限の世話は、してくれたけど、ぼくがなんでも出来るようになったら辞めちゃった。その時、ぼくは5歳だった。
それからは、離れで1人生活をしていた。
朝、日の出と共に起きて、庭にある井戸で顔を洗い、庭に落ちてた木の棒で剣術の練習の真似事を2時間くらいして、庭で育ててる野菜を使ってスープを作って食べて、洗い物、洗濯物、掃除をして、離れにある書庫で本を読んで勉強をお昼までして、朝作ったスープをお昼ご飯として食べて、また書庫で勉強をして日が沈み始めたら洗濯物をしまって、夜ご飯にスープを作り、洗い物をして、濡らしたタオルで身体を拭いて寝る。
これがぼくの1日。
これを5歳の誕生日に乳母が辞めてからずっと続けている。
12歳になったぼくは、書庫にある本を全て読み終わしていた。
そんなある日、父である国王陛下に呼び出された。