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05 走れテッド


「結構倒したな」


 ダンジョンの入り口に戻りながらモンスターを倒し続けて、数十分ほど経過した。

 スライム以外に倒したモンスターと、そいつらからコピーしたスキル、魔法は以下の通り。



----------------------------------------


名称:ゴブリン

ランク:E+

属性:無


【獲得スキル】

≪筋力強化≫

筋力を一時的に強化する。



名称:ヒキコーモリ

ランク:E+

属性:無


【獲得スキル】

≪超音波≫

超音波を用いたエコーロケーションや、相手をスタン状態にして怯ませる事が可能。


≪バットウイング≫

蝙蝠の翼を背中から生やす。

飛行が可能。



名称:魔狼まろう

ランク:D-

属性:闇


【獲得スキル】

≪ダッシュ≫

一時的に高速移動できる。


≪ダーククロウ≫

闇属性の鋭い爪で攻撃する。



【獲得魔法】

≪魔弾・闇≫

闇属性の魔弾を放つ。


----------------------------------------



 ここは初級ダンジョンという事もあってか、出現するモンスターのランクは高くてもD-程度。レベル10~15ほどあれば倒せるレベルだ。俺は自分のレベルやステータスを把握できないが、とはいっても手こずる事はない。現にここまでの戦闘ではほぼノーダメージ、かすり傷一つ負うことすらなかった。


「新しいモンスターが出現する気配も無いし、そろそろ敵をスルーして出口に向かうか」


 他の冒険者とは違い、俺はいくら敵を倒しても経験値を得ることができず、レベルが上がる事も無い。

 よって、一度スキルをコピーしたモンスターとは戦うだけ手間というもの。


「さっそくこの『ダッシュ』のスキルを試してみるか」


 『ダッシュ』は高速移動ができるスキルらしい。

 どの程度のスピードと持続時間なのか、ダンジョンから出るまでこいつで移動して試すとするか。

 なんて思っていると──


「や、やめてください!」


 俺の数メートル先から、女の叫び声が聞こえてきた。

 目を向けると、茶色の長髪の女が数体のゴブリンに囲まれているのが確認できた。

 既にボロボロだが、もしゴブリン程度にあそこまでやられたのなら随分と情けない話だ。

 そんな事を考えながら数秒眺めていると、うっかりゴブリンの中心にいる女と目が合ってしまった。


「そこの貴方! た、助けてください!」


「……」


 俺は周囲を確認するも、他に人はいない。

 残念ながら俺に助けを求めているようだ。


「はぁ」


 俺は小さく溜息をつき、ゆっくりと女の元へ向かう。

 女まで距離数メートルというところで、ゴブリンたちが俺の方に視線を向けてきた。

 そして──


「グアァァ!」


「あ、危ない!」


 こん棒を握りしめ、俺に飛びかかってくるゴブリンたち。

 俺はそんなゴブリンたちの攻撃を──


「ダッシュ」


「グギャ!?」


 高速で躱して、そのまま通過した。

 

「え?」


 唖然とした女の声が後ろから聞こえてきたが、そんなのはお構いなしだ。

 しかし、ゴブリンたちと女の元を華麗に通り抜けた直後、ダッシュの効果が切れ、俺はその場に立ち止まる。


「なるほど、これがダッシュか。通常の数倍の速度で動けるみたいだが、持続時間は数秒程度。大して使えないな」


「ちょっと! 嘘でs……」


 なにやら女の怒声のようなものが聞こえてきたが、俺は無視して再び出口に向かって歩き出した。


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