03 新しい体
「どうなってる……」
俺は無数の白骨死体の上で目を覚ました。
「確か俺は、あのバケモノに殺されて……」
そう言いながら、俺は自分の姿を確認する。
無数の触手にあれだけ串刺しにされたにも関わらず、俺の体には傷一つ無かった。それどころか、服も元通りになっている。だが違和感はそれだけじゃない。異常に冷たい体と心……まるで別人へと生まれ変わったかのようだ。
「……バケモノがいない」
ふと周囲を見渡すと、山のような巨体を誇っていたバケモノがぱったりと姿を消していた。
思わず溜息をついてしまう俺。
「俺の体に起こった変化……十中八九あのバケモノの仕業だろうな」
奴に色々聞きたいところだったが、いないなら仕方が無い。
取り敢えずできることから始めていくとしよう。
ということで、まずは自分のステータスを確認する事に。
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テッド
レベル:0
職業:????
攻撃:???
防御:???
速度:???
体力:???
魔力:???
【スキル】
≪不老不死≫
常時発動型スキル。肉体が不老不死へと変化する。
ただし、光属性の攻撃でトドメを刺されると死に至る。
≪復讐の剣≫
闇属性の大剣・復讐の剣を召喚するスキル。
復讐の剣で倒した人間、モンスターのスキル、魔法をコピーできる。
ただし、光属性のスキル、魔術はコピーできない。
【魔法】
なし
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「……なんだこれは」
レベル、職業、ステータスは特に変化無いが、問題はスキルの方だ。
以前あれだけ使えた魔法が一切使えなくなっている代わりに、2つの謎のスキルが追加されていた。
しかも、とびきり強力なスキルが。
「取り敢えず外出るか」
反則級に強力なスキルを手に入れたのはなんとなく分かったが、どの道ここでは試せない。
俺は入り口の黒い扉の元へ歩を進める。
入って来た時と同じく、黒い扉をそのまま通り抜け、隠し部屋を出ることに成功する。
「あいつら、やっぱりいないか」
レッドホークのリーダーであるサルタナは俺に言った。
1時間以内にこの隠し部屋の黒い扉を開けることができたら、再度パーティに歓迎する……と。
だがここにいないという事は、そもそも俺をパーティから追放するか再加入させるかのジャッジ自体、ハナからするつもりなんて無かったという事。
つまり最初から俺を捨てる気満々だったって事だ。
「くだらないな」
隠し部屋に入る前の俺は、レッドホークを追放されたことにある程度ショックを受けていたみたいだが、今となっては不思議と他人事のように思える。まるで別の人間の記憶を思い出しているかのようだ。ちなみに、自分を追放したレッドホークに復讐したい、なんて気持ちも更々無い。改めて他人同士になったのだから、あとは各自勝手に生きればいい……くらいにしか思わない。
さて、そんな事は置いといて。
折角隠し部屋から出れた事だし、まずはダンジョン脱出がてら、新しいスキルでも試していくとするか。




