3、プロローグ3
つおい(๑╹ω╹๑ )
「ーーーーやりましたね勇者様!!」
「ーーークリス!!、みんな!!、大丈夫なのか?」
俺と恋仲のクリスは感極まったのか、俺と口づけを交わす……。
「回復アイテムでなんとか……」
「そうか………【原罪の魔女王】エヴァウルトス、アンタの願い通り、戦場で殺してやるよ……」
「ーーーーやっとか、聖剣の一撃、あの世の仲間達にいい土産話になりそうだ………」
「ーーーー頼むぞ、クリス」
「はい………ーーーあ、な、何でこんな所に………」
「ーーーーなッッッ、『魔大公』!!??」
クリスが聖剣を振りかぶり魔王の命を絶とうとした刹那、新手の魔族が出てきた、しかも魔王軍の中でも幹部クラスの実力者、万全の状態なら勝てないことはないが、今の満身創痍の状態では………
「…………大丈夫かい、エヴァ?」
「ーーーわ、我が婚約者よ、な、何故こんなところにいる………?」
「………君のピンチには必ず駆けつける………そう約束しただろ?」
「ーーーーーア、アモン………」
魔王を抱き上げる魔大公……感極まったエヴァの目から涙が零れ落ちる……。
「くそ!!、クリス!!、キツいと思うが回復スキルとバフを俺にかけてくれ!!何とかしてみせる!!」
「…………わかりましたーーー」
「よし!、クリスの詠唱時間は俺が稼いでーーーーーッッッッッーーーコフッッッ、ク、クリ………ス……何、してるん………だ?」
「ーーーー何って………終戦の後始末ですよ………勇者様、あなたは人工でありながら………いやだからこそでしょうか?とっくに人間の限界を超えた戦闘能力を宿しています………唯一対抗できる魔王が倒された後、誰一人あなたに敵いません………そんな危険な存在……各国が許すわけないでしょう?」
「そ、そんな、それじゃあ………最初から俺を殺す気だったのか?」
「はい、本望じゃないですか?、世界の礎となれるんですよ?、貴方みたいなーーー鉄屑が、むしろ私に感謝するべきじゃないですかね?」
支援を頼んだ刹那ーーーー俺の腹から聖剣が生える………意味がわからなかった………数秒経った後………背後からクリスに刺されたのだと気づく俺……。
その後、ツラツラと楽しそうに俺を殺す理由を垂れ流すクリス。
「ーーーッッッッッ、あ、お、お前ら!!、た、助けてくれ!!、ク、クリスが訳の分からない事をーーー」
「ーーーおいおい、まだ殺してなかったのか?」
「ーーー聖女様の遊び癖は困ったモンだね〜」
「ーーーーーえっっっ?」
「ーーー残念でしたね、貴方を殺すのは私だけの意思じゃありません、パーティーの全員の、人族の総意です」
「ーーーそ、そんな………」
「な、何だか分からんがチャンスだぞアモン!!、手負だが私とお前で協力すれば勝機はある!!!」
「わかってるよ、エヴァーー」
「ーーーッッッッッ、ーーーーえッッッ?、な、何を、している………んだ………アモン?」
「ーーーー何って終戦の後始末さ、【原罪の魔女王】エヴァ、その身に一騎当千の最上級悪魔を七体も宿し………そして君自身、その七体全員よりも強い、紛れもなく歴代最強の魔王………君は強すぎる、唯一対抗できる勇者がいなくなった後、君に逆らえるものは一人もいない………勝っても負けてもきっとどちらもギリギリまで消耗している………そこを殺す予定だったんだよ………」
「そ、それじゃあ………」
「ーーーーああ、最初から殺すつもりで、破棄するつもりで君と婚約したのさ!!アハハッハハハ!!」
魔王が仲間と一緒に俺達勇者パーティーの仲間割れを見て好機と魔大公と攻め込もうとするも、魔大公は魔王を俺の腹から出ている聖剣と押し付け串刺しにする、一瞬唖然とするエヴァだが、俺と同じように仲間に疑問をぶつける………。
「勇者、魔王、貴方達には此処でどちらも死んでもらう」
「「ーーーーーそ……そんな……」」
「ああ、だけど安心していい………すでに次結婚する相手は決まってるからね……政略結婚だがね……」
「もう貴方に抱かれてもいいのですねアモン!!」
「おいおい、堪え性のない聖女様だ、いや性女様の間違いかな?」
「ーーーだって、勇者のやつ下手くそでアモン様の足元にも及ばないんですもの……すごいストレスでした………あむッッ♡、ムグッッ♡、ウッッ♡、ウッッ♡、モゴモゴッッ♡、チュパチュパ♡、ヌポヌポッッ♡、プハッ♡、アムアムッッ♡ 」
「ーーーッッッ、フフ、相変わらず上手いな………これでは勇者はすぐイってしまうのではないのか?」
「はい!!、ほんと早くて私は全然満足できませんでした!!」
「「ーーーーーやめろ、やめてくれ………」」
地に聖剣ともに転がる俺とエヴァを尻目に、魔大公とクリスは男女の営みをしだす………俺達二人は精神と肉体の両方に耐えがたい痛みを与えられる……。
つおい(^ω^)