アウトサイド
僕はねぇ、今でも後悔してますよ。
新型コロナに人生を破壊されたんですよ。
ん~?誰もがそうだ。って?
そりゃそうだよね。
会社の倒産や、大会延期、悪くて中止。
行きたかったアーティストのライブもなくなる。
学校も登校自粛で友達に会えない辛さは身にしみましたね。
☆
大会がなくなったのは僕も同じです。
ですが正直な話をすると、
僕にとっては大会がメインではありませんでした。
一緒に大会に行くことになっていた女の子に
〝告白〟することが一番よ目的でしたよ。
とんだ笑い話ですよね。
その日のために僕は、いろいろ調べて勉強してました。
ファッションセンスであったり、会場周辺のスポットや
女の子が好きそうなグルメやスイーツであったり。
たくさんの友達に聞いてエスコートする気まんまんでした。
まぁ、大会は延期でなくなったんですがね。笑
☆
コロナ期間中は女の子と少しのLINEのやり取りが
あったものの、それっきりでした。
3ヶ月ほどでしょうか?
やっと学校の登校自粛がなくなったんですね。
大会での告白を逃したので、
新しい学校生活で告白をしようと思いました。
ですが時間や日、部活の影響で誘うことはおろか
会うことすら出来ずにいました。
女の子が部活を辞めてしまったからですね。
とても後悔しています。
これが「恋の病」だと知りました。
今でも告白出来なかった未練は残っていますが、
僕は少しずつ女の子のことを忘れることを選びました。
女の子が部活を辞めたことで接点が全く途絶えてしまったし、
部活を、辞めた理由は
「自分の夢を見つけたから」
と、言うじゃありませんか?
なら応援するしかないでしょう。
忘れるとはいえ、女の子への恋心は本物だったのです。
僕は自分の信じる道を進もうと思います。
終わり