ジストニア(向精神薬による副作用)の体験談
はじめまして。
ネコ助と申します。
いきなりですが、私は【統合失調症】という病気を持っています。
統合失調症とは精神的な病気とされていますが、原因はいまだ解明されていない病気です。
私は2015年に発症し、一ヶ月ほど入院した後、2017年に再発して三ヶ月ほど入院しました。
私の場合は症状としては「幻聴・妄想・錯乱」といった症状でした。
具体的にどのような病気かは、人によると思いますし、今回のお話にはあまり関係ありませんので割愛させて頂きます。
さて、本題に移ります。
タイトルにあります『ジストニア』。
ジストニアとは、簡単に言いますと『筋肉の異常収縮』です。
これは遺伝的に発症する場合や、音楽家の方など特定の同じ動きを繰り返す方に発症する場合など様々なケースがあるようですが、私の場合は統合失調症に対する向精神薬の副作用として発症しました。
私の場合の症状として、
・目が勝手にぎゅっと瞑ってしまう(眼瞼痙攣)
・舌が口から頻繁に突き出てしまう
・目が上の方を勝手に向いてしまいそうになる
・息を吸うと喉がきゅっと締まって呼吸ができない
というものがありました。
これらは2回目の退院後、しばらくしてから現れた症状です。
しかし、思い返してみますと、1回目の入院時に文字が書きづらくなったり(書痙)していましたので、おそらくこの時点でジストニアの症状は出ていました。
ただその書痙に関しては、退院後しばらくして出なくなりましたので、特に気にしてはいなかったのです。
ですが今考えてみますと、やはりお薬の副作用だったのかな、と思っています。
箇条書きしました四つの症状は完璧にジストニアの症状ですが、担当医の先生からジストニアではないと言われた症状がひとつあります。
○寝ようとすると息の仕方がわからなくなり、息苦しい
上記の症状は特に苦しく、一度救急車を呼ばせて頂きましたが、そのときは酸素が指先まで届いていたことや通ってる病院の方に意見を聞いた結果、病院に搬送はされずに終わりました。しかし、その後も毎日眠ろうとするのが非常に怖い日々でした。
何故ジストニアではないと言われた上記の症状のお話をしたかというと、私の中ではこれも向精神薬の副作用であると考えているからです。
その理由としましては、ジストニアが発覚したことにより向精神薬を別の物へ変更したのですが、変更した翌日にはあんなに息苦しかったことが嘘のようにぱったりとこの症状がなくなったのです。
このことから、これも向精神薬の副作用であったと考えます。
話は戻りますが、ジストニアの症状が出始めた日というのははっきり記憶しておりません。
最初は頻繁に瞬きするようになり、徐々に状況に関係なく目がぎゅっと閉じてしまい、階段を下っている時や歩行している時でも、自分の意思ではどうしようもなく目を瞑ってしまうのです。
私はまずドライアイではないかと眼科に通院しました。
しかし一向に良くならず、精神科の担当医の方へ相談もしましたが、その時はジストニアであると診断はされませんでした。
しかし目の症状が出てから一年半ほどして、舌が突き出るようになり、目が上を向きそうになるなどの症状が出たため、ネットで調べてみると、まさに私の症状はジストニアだったのです。
私はネットでジストニアではないかと思った時に、すぐに担当医の診察を受けました。
私が症状を述べて「ジストニアではないですか?」と先生へ問いかけると、先生は「それはジストニアだね」と診断を下しました。
そしてジストニアが遅発性(永続的に症状が残る)のものなのか急性(薬の投与により改善する)のものなのかを確かめるため、注射で薬剤を投与しました。
その結果、薬の投与後に眼瞼痙攣が改善の兆しが見られたため、私は急性ジストニアであるとの診断になり、その当時飲んでいた向精神薬から別の向精神薬へと薬を変更し、副作用止めを飲むようになりました。
それから一年以上経ち、今は副作用はほとんど出なくなりました。
しかし、眼瞼痙攣だけは、緊張したりしてしまうと未だに症状が現れます。
これから先も症状が残ってしまうのか、いつか完全に出なくなるのかはわかりません。
しかし、ジストニアということが分かって対処できたことは不幸中の幸いだったと思います。
こうして体験談を書こうと思った理由は、症状があるのに今もジストニアだと分かっていない方がいるかもしれないと思ったからです。
私は自力でジストニアだとたどり着き、診断を受けるに至りましたが、それまでとても苦しい思いをしました。
この体験談が読まれることがあるかはわかりませんが、私と同じ症状で苦しんでいる方、もしくは周囲にこのような症状が出ていて困っている人がいる方に、少しでも参考になればいいなと思います。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。