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スポンジ
雲が流れるように
静寂を
その邪魔に入る飛行機は
もう
存在すらしない
そんな世界を保ち
しかし太陽には挨拶を
そしてほかの保つ雲と世間話をかわし
流れゆく
身近に高く
広くも高く
逆三位角形があるなら
逆「氷山の一角」
そんな言葉ができるぐらいに
原石を光らせ
磨きをかけずに
宝石になる
さあ
この開けた土地で
開拓を始めようではないか
スポンジのように
水を吸い取るのではなく
太陽のように
光を発し
他を輝かせようではないか
そして静かに眠る