儚き命。
命とは儚いもので。
人間の命は一瞬にして、散ってしまうのだ。
それはそれはとても悲しい。
昨日まで笑って話していたのに、急に居なくなってしまうのだ。
自分でも何て言っていいのか正直わからない
ただ、一つ不思議なことがある。
聞いた瞬間は、涙が出ないのだ。
ただただ、心臓の音が頭に響いて必死に状況理解を図ろうとしている。
小さい頃から、それこそ、生まれて間もない時からお世話になっていた人だった。
優しくて、とてもいいおじいさんだった。
病院の先生で、何かあったらすぐ助けてくれて。ついこの前もお世話になったばかりだった。
急性心不全。
電話があり、私が電話に出た。
「はい、藍理です。」
『あ、藍理ちゃん?』
「そうです、あ!岡山先生ですか!こんばんわー!」
『あのね、私の旦那死んじゃったの。』
「え?岡山先生がですか?」
『えぇ、昨日の夜にね...私どうしたらいいのかしら...』
「........。」
岡山先生の奥さんの声は、電話越しにでも分かる程涙に濡れていた。
震えていたし、声もしゃくりあげながらだったからうまく聞き取れなかった。が、なんて言いたかったのかはわかった。
何て、声をかけてあげればいいかわからなかった。
ただ、はいってしか言えなかった。
余計なことはあまり言いたくなかったから。
心の痛みは、わからない。
その立場になったことが無いから。
でも、きっと私もそうなるんだろうなぁ。
身内の誰かが、明日は、もう居なくなるかもしれない。
そんなことを考えると、とても胸が痛い。
悲しい。
そして、今、妄想の中で、身内人を殺した。
やっちゃいけないことだ。
もう、やめよう。
だこらこそ、身内の人や、周りの人を大切にしよう。明日、隣に居ないかもしれない。その笑顔を見ることができなくなるかもしれない。だから、「お母さんなんて死んじゃえよ!」「くたばれよ、ババア」「あんなやつ居ない方が良いんだよ。」だなんて思わないで。心が無い人なんて居ないはず。なにも感じない人なんて、絶対居ないから。そこまでの能無しなんて、人間じゃ無い。優しく言って人間の底辺か。
大切にしよう。
命の儚さ、尊さを知ろう。
家族を大切にしよう。
家族の中で自分だけが違うだなんてことは、絶対ないから。
あなたは、絶対家族に愛されて育っているのだから。
読んで頂きありがとうございました。