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　さて、ログインっと。

　昨日はたっぷりと寝たし、ログインまでにやる事は全て終わらせてきた。

　今日は特にこれから用事でも入らないだろうし、存分に遊べる。

「よっ…と！」

　ベッドから飛び起きると、穏やかで暖かい空気が肌を撫でる。

　今日もいい天気だ。

　まぁゲームだしな。

　この世界、雨とか降るのだろうか？

　作物とかあるし、降るとは思うんだが…

　そこは気にしていてもしょうがないか。

「さて、飯だ飯」

　つい先程現実でも食べてきたのだがな…

　早速台所で適当に作り置きの軽い食事を作って食べる。

「うん、美味い…」

　この世界じゃあ料理はステアップの効果があるからな。

　それに味だって悪くない。

　毎日殆どインスタント系で済ませている人間には有り難い限りだ。

　おまけに、腹に溜まらないから食い放題だし。

　適度に食べておければそれだけ探索や雑事も楽になる。

「ふぅ、ごちそうさまっと」

　さて、ステータスアップの恩恵を受けた所で次は農作業か？

　とか思ったけど、普段の収穫まで相当時間があるんだよな。

　大体半日近く。

　実際に畑を確認してみても、まだまだ収穫出来る状態では無い。

　今できる事ったら水をやるくらいしか…

「…ってそういえば！」

　なんやかんや昨日の出来事を思い出して、ふと思いついた。

　そして勢いのまま、ステータスを開く。

ファルマ　Ｌｖ１０

　ステータスポイント：０

　ステータス一覧

　ＳＴＲ：２０

　ＶＩＴ：２０

　ＡＧＩ：３０

　ＤＥＸ：２３

　ＭＡＧ：１８

　ＷＩＬ：１６

　所持アビリティポイント：１８

　所持アビリティ一覧

・基本・共通：[溜める]　[集中]　[構える]

・短剣Ｌｖ１２：[突く]　[払う]　[踏み込む]　[縦切り]　[投擲]　[撫で斬り]　[飛び退く]　[受ける]

・風魔法Ｌｖ１３：[風魔法]　[放出]　[射出]　[展開]　[囲む]　[治療]　[支援]　[妨害]　[付加]

・土魔法Ｌｖ９：[土魔法]　[探知]　[振動]　[拡散]　[軟化]　[結合]

・呪術Ｌｖ５：[呪化]　[呪術]（New!）

・探索Ｌｖ１５：[警戒]　[採取]　[鑑定]　[開錠]　[隠密]　[陽動]（New!）

・料理Ｌｖ５：[見習い料理]　[お手軽料理]（New!）

・製作Ｌｖ４：[素人製作]

　獲得スキル

・短剣威力上昇Ⅰ

・短剣コマンド性能上昇Ⅰ

・風魔法威力上昇Ⅱ

・風魔法コマンド性能上昇Ⅰ

・土魔法威力上昇

・土魔法コマンド性能上昇Ⅰ

・コマンド枠増加＋１

・複数採取可能

・警戒範囲拡大

・休憩時回復効果増大Ⅰ

・対象指定鑑定（範囲：挟）

・料理時コマンド枠増加＋１

　どうにも覚えている限りのレベルアップと、実際のレベルが違うな。

　多少だが、レベルが高い。

　…単純に覚えていなかっただけだと思うけどさ。

　で、一応多少の期待はあったが…呪術にも次のコマンドが追加されていた。

　そう、文字通りの呪術が。

　傾向から言って魔法と同系統だろうか？

　ほら、風魔法・土魔法アビリティにもそれぞれ同じ名前のコマンドがあるし…

　となるとこれで短剣で呪術を混ぜた攻撃が使えるって事になるな。

　で、俺がやりたかったのは別に各アビリティのレベル確認では無い。

　一応残りのアビリティポイントは確認しておきたかったが…

　まぁ今少しだけ使っても十分にお釣りが来るだろう。　

　という訳で３ポイントばかり使って破邪を習得する。

　残りのアビリティポイントは１５だ。

　当然だが破邪を習得するのにはちゃんと訳がある。

　と言うのも、恐らくだがこれは呪術と対になるアビリティだからだ。

　そして俺の畑は今現在呪いに汚染されかかっている。

　まだ警戒レベルみたいだがな。

　だが、これ以上肥料にしている骨粉を撒くとなると…どうなるかは察しがつく。

　対策としてさっさと呪いを払う手段が必要な訳だ。

　まぁ欲を言えばこれ以上減らないかどうかだが…

　もう待ってもいられないだろ。

　大幅に減ったって書いてあったし、これで妥協しようと思った訳だ。

　で、話はそれだけには終わらない。

　昨日のあの採取ポイントだ。

　汚染調査では土地の汚染への耐性が減少していると出た。

　更に生命力の枯渇だっけか？

　そっちは一応の目処は立っている。

　畑と同様にすれば良いしな。

　そこで発生する汚染も破邪で防止くらいは出来るはずだ。

　そんな事をさっき閃いたって訳よ。

　しかも一瞬で！

　俺、天才じゃね？

「それで、追加されたコマンドは…」

　なんて自惚れる前に、まずは確認だ、確認！

　折角ここまで思いついても、はい違いましたじゃあ拍子抜けだし。

　ステータスを開いて早速確認してみる。