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 さて、当然だがデュエルも戦いである。

 そして戦いにはやはり経験値がつきものだ。



(ただいまの戦闘結果により経験値を獲得しました!)

(経験値獲得により、キャラのレベルが上昇しました!)

(キャラレベル上昇に伴い、基本コマンド枠が2枠から3枠になりました!)

(キャラレベル上昇に伴い、基本コマンド枠が3枠から4枠になりました!)

(コマンド使用により、短剣のレベルが上昇しました!)

(コマンド使用により、風魔法のレベルが上昇しました!)

(条件達成により、取得可能アビリティに呪術が追加されました!)

(条件達成により、呪術取得時に消費するアビリティポイントが大幅に減少しました!)

(条件達成により、取得可能アビリティに破邪が追加されました!)

(条件達成により、取得可能アビリティに細剣が追加されました!)

(条件達成により、取得可能アビリティに刻印撃が追加されました!)

(条件達成により、取得可能アビリティに無属性魔法が追加されました!)



 なんだかインフォが凄い事になったな。

 つか取得可能になったアビリティ多すぎだろ!

 それになんだ?破邪って?

 あの戦闘の何処に破邪要素があったんだ?

 アイツはそんなに邪悪な存在だと?

 そうシステムにまでも認識されてるのか?


 …まぁ、いいや。

 それで、ステータスはどうなったんだ?…っと。



ファルマ Lv4→10


 ステータスポイント:3→21

 ステータス一覧

 STR:15

 VIT:15

 AGI:30

 DEX:20

 MAG:16

 WIL:10



 所持アビリティポイント:21→33

 所持アビリティ一覧

・基本・共通:[溜める] [集中] [構える]

・短剣Lv2→8:[突く] [払う] [踏み込む] [縦切り] [投擲](New!) [撫で斬り](New!) [飛び退く](New!)

・風魔法Lv4→12:[風魔法] [放出] [射出] [展開] [囲む](New!) [治療](New!) [支援](New!) [妨害](New!) [付加](New!)

・探索Lv7:[警戒] [採取] [鑑定] [開錠] [隠密]


 獲得スキル

・短剣威力上昇Ⅰ

・短剣コマンド性能上昇Ⅰ(New!)

・風魔法威力上昇Ⅱ(UP!)

・風魔法コマンド性能上昇Ⅰ(New!)

・コマンド枠増加+1




 思ったよりも上がってるな…

 つか風魔法上がりすぎじゃね?

 …ってそういえば魔窟で逃げてる時も上がってたっけか。

 なんて考えながら仰向けのままウインドウを開いていると…



「うわぁぁん!恐かったおぉぉん!」



 なんて叫びながら近づいてくる奴が。

 言わなくても分かるだろ?マリーだよ!

 で、そのまま飛び込んでくる。



「くっ…!」


「チミ…中々やるんだお!気に入ったお~!」



 油断していたからか、逃げ遅れた。

 そのまま上に覆いかぶさる様に跨られる。

 くそ…重い!

 というか的確腕で体を抑えてきやがった!

 STRの影響もあってか起き上がろうにも動くに動けん…



「その敬意を評して、お姉さんとフレンドになるお~!」


「ふっざけんな!誰がお前と…!」



(プレイヤー:マリーからフレンド申請が来ました!受諾しますか?)


 こんなもんNOだ、バカ野郎!



「これでチミとマリーちゃんはズッ友だお?」


「断ったわボケェ!」



 つかズッ友って最近聞かないよな。

 ってそんな事考えてる場合じゃなくて!



「吹き飛べ!プッシュエアロ!」


「おっと!甘いにゃ!」



 多少は効果が上がったことに期待してプッシュエアロを放ってみたが…逆に腕ごと体に抱きついてくることで避けてきやがった!

 ついでに腕まで防がれたし…いよいよマズイな…

 まぁこれがコイツじゃなきゃ、胸の当たる感触に鼻の下でも伸ばしてたいんだがな…



「全くつれないにゃぁ…マリーちゃんとフレンドになったらおっぱい揉み放題だお?

 キッスもし放題だお?」


「いらんわ!そんなの!」



 つか常に垢BAN狙い続けるような事する訳無いだろ!

 そんな事ばっかしたたらハラスメント報告されて終わりだ。



「全く、ん…ちゅー!」


「うわ!馬鹿やめろ!」



 咄嗟に顔をひねって、マリーの一撃を避ける。

 こいつ…ガチでキスしてきやがった!

 なんとか唇は避けたが…それでも…



「む、ほっぺにとは中々ウブだにゃ~…」



 本当に、こいつ…どうしようか?

 あまり威力の高い魔法じゃ俺が犯罪者になるし…

 嫌がらせという目的を達成した以上、犯罪者プレイはお断りだ。

 だからといってフレンド申請を受けて、これが終わらないって保証もない。



(悪質なハラスメント行為を確認しました!

 プレイヤー:マリーを通報しますか?

 通報した場合、プレイヤー:マリーは黒鉄牢に転移され、一定時間収容されます!)



 …なんか出てきた。

 迷わず、YESだ。

 こういう時には手でYES・NOを選択せずに、コマンドの入力形式で出来る辺り親切だな!



「わにゃ!これはもしや…!」



 YESと入力すると、マリーの体が光り始めて徐々に透明になっていく。

 なるほど、周りから見ると転移する状態ってこう見えるんだな。



「じゃあな!この変態痴女!」


「また会おう!にゃ!」


「誰が会うか!」


「きっと近い将来、また…」



 とんでもなく不吉なセリフを途中まで言い残し、転送されていった。

 どこか確信がある様子でもあった。

 ってか完全にラスボスだろ、セリフ的に。

 まぁ?何はともあれ…



「これで、全て終わったんだな…」



 一時的にだがこうして世界に平和が訪れたのであった…

 な~んてテロップが出てもおかしくない位には達成感で満たされてる。


 そしてそれ以上に疲労感と徒労感がヤバイ。

 こうして無駄で益なく騒がしかった騒動が一段落着くと、特に。

 もう二度と起こって欲しくないとも思う。

 あってたまるか!ってな!

 そもそもゲームを始めて3、4時間の人間が巻き込まれる事じゃないだろ!



 さて、時間的にもそろそろいい時間だ。

 一旦ログアウトしようか。

 とか思い適当な場所を探してログアウトしようと立ち上がったら…



「あの、ちょっといいかい?」



 近くに居た、他のプレイヤーから声を掛けられた。

 ってか見れば他にも遠巻きにプレイヤー達に囲まれてるし…



「えっと、なんでしょう?」



 呼び止められる原因は腐るほど心当たりがある。

 とにかく要件を聞かないとな。



「あの、謎の武器と武技や魔技について聞きたいんだけど…」



 あぁ、そういう所はMMOプレイヤーの(サガ)だろうな。

 近くにいる彼らの殆どが、それ目的らしい。

 …どうやらログアウトするのはもう少しかかりそうだな。




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