第4話 魔石の真の力
今回で魔法使いの世界は終了です
「さぁもう逃げられねぇ~な」
優斗と錬魔は現在、魔石を持って逃走をしている奴を追い詰めていた。
「さぁ命は助けてやるから魔石をよこせ」
と優斗が言う
「返す必要はない」
と犯人がほざく
「おいおいお前今の状況がわかってねぇ~のか?」
と錬魔が犯人に向かって言い返すと
「はたして今の状況が理解できてないのはどちらかな?」
という声と共に一人の男が姿を現した。
「どう意味だ!」
「おいっ!よく周りを見ろ錬魔」
そうして錬魔が周りを見ると10人くらいの盗賊と思われる奴らに囲まれていた。
「ハハハ残念だったな。俺にはもうヒートステッキがあるんだよ!焼き払ってやるぜ!」
と言って杖を空へ掲げた。そして
「最後の切り札となる炎を解き放て!≪ジョーカーフレイム≫」
と言って空から火球が降ってきて盗賊10人を一瞬にして焼死させた。
「あとはお前だけだぜ!」
と言って錬魔は犯人に向けて指差した。
「おいお前これを見ろ」
と言って犯人はポケットから何かを取り出した。
「まさかそれはっ!」
「そう。そのまさかだ。これは封魔鉄だ。これを所持している間は魔法が効かないというな」
「世界に一つしかない封魔鉄をなぜお前が!」
「俺は9つの世界の宝を求めるトレジャーハンターだ。この封魔鉄はこの世界でいただいたお宝さ」
「くそ~これでは俺は何もできない...」
「おいおい錬魔、俺がいるのを忘れたか?」
「じゃあ頼んだぞ優斗」
「了解しましたよっと。ではではトレジャーハンターさんよ~いっちょバトル始めますか!」
「いいだろう。まぁお前なんか速攻で終わらせてやる」
と言って男は腰につけていた剣を抜き身構えた。
「うぉりゃぁぁぁぁぁぁ!」
と雄叫びを上げながら優斗は男に殴りかかった。
『バフッ』っと鈍い音を立てて男にヒットしたが平気なようだ...
「残念だがその程度では私は倒せない。」
と言って男は姿勢を低く構えて
「始之型 朱雀」
と言って剣を軽く振ると赤い鳥のような衝撃波が優斗に直撃した。
「グハッ!」
と言ってその場に倒れこむ優斗...
「残念だがこの魔石はもらっていく」
そう吐き捨てて男が去ろうとすると
「おい待て..よ..まだ勝負は..終わっ.て..ねぇ...」
と言いながらボロボロの体で立ち上がった。
「おいおいなんだって?そんな体で何ができる」
とあざ笑う男。その言葉に優斗が反応して
「うるせぇ~な~俺は何としても魔石を集めて記憶を取り戻して”綾菜”という名前の持ち主に会わないといけねぇ~んだよ!」
と言って男を睨みつけていると優斗の額に”龍”の文字が浮かびあがってきた。
「まっまさか!それはこの9つの世界と人間の世界に一人ずついるという特異点か?」
「知るかそんなもの。とにかくお前を潰すんだ~!」
と言って右の拳を強く握って
「一時的に我の力を増加せよ!行くぜ!ブーストアタック」
と言うと拳が金色に輝き力がみなぎってくる感じがした。
「ここで死ねぇぇぇぇぇ!」
と言い男を優斗は殴り飛ばした
男はすぐに立ち上がり
「所詮この程度か...驚いた私が馬鹿だった...まぁ楽しませてくれたお礼にこの魔石は差し上げよう。いつか私にリベンジしたまえ。我が名はアロケン。覚えときたまえ」
と言って男は立ち去った。
「ふぅ何とか魔石は手に入ったな」
と言ってると頭の中にまた声が響いてきた。
---魔石回収ごくろうでしたーーー
「あぁ早く次の世界へ転送しやがれ!」
---では傷を転送中に回復させときますーーー
「あぁ助かるよ。あと錬魔も旅についてくるか?」
「ついていくに決まってるだろ!」
---ではお前ら2人を次の世界へ転送するーーー
「さぁ次はどんな世界かワクワクするぜ!」
シュイーーン
---転送完了しましたーーー
こうして1つ目の魔石を無事(?)手に入れた優斗たち。
はたして次の世界で待ち受けるものとは!?
すみません特異点について説明します。
特異点とは優斗のいた世界と優斗が旅をする9つの世界で合計10人いる。
特異点の種類は
炎・水・風・雷・鋼・空・毒・光・闇・龍をそれぞれ一人ずつ所有している。
その中で優斗は龍の使い手である。
これからも特異点については少しずつ説明していきます。