第1話 平和な世界との別れ
今回はプロローグの2日前~プロローグの前日までの物語です。
キーンコーンカーンコーン
チャイム音が校内に鳴り響く
「はぁ~今日の学校がおわっちまったな~」
と優斗が言った。
彼の名前は
武井 優斗
14歳の中学2年生バスケットボール部所属
この物語の主人公である
「お前はつくづくチキン野郎だな。まぁラスト明日があるさ!」
と優斗に向かって1人の男が言った。
彼の名前は
平山 剛
優斗の親友である
ちなみに剛が言ったことを解説しますと
まず彼らがいる学校の名前は
蔵識市立翔南中学校
でクラスは1~3年生全てA組~I組までの9クラスある
彼らは2年B組のメンバーで
剛がなぜあんな言葉を放ったかというと
彼らはあしたで2年生が終了してしまう。
そして優斗は片思い中なのである。
その相手は
藤沢 綾菜
優斗とは2年生で初めて同じクラスになった。
優斗は2年生の後期から綾菜のことが好きだった。
だがまだ告白どころか友達にすらなっていなかった。
そこで優斗は親友の剛に相談した結果、告白するよりアドだけでも渡すという結果になった。
だがまだ渡せていない優斗に対して剛が言ったわけだ。
そして他にあと一人優斗の好きな人を知っている人がいる。
彼の名前は
野村 眞
優斗と同じバスケ部だ。
まぁ説明はこれくらいにして物語に戻ろう
とりあえず学校が終わった優斗は部活をして眞と一緒に帰った。
~次の日~
優斗は今日こそアドを渡すと決意していた。
アドを渡す理由はほとんど話したことがないから。
まぁ普通に学校がスタートして
終了式が終わり帰りの会が終わった。
もう学校は終わりである。だがこの時点でまだ優斗はアドを渡せていなかった。
そしてうじうじしていると剛に後押しされアドを渡すタイミングをうかがっていると
奇跡的に綾菜が一人っきりになった。
とっさに優斗は「友達になってくれ」と言ってアドを綾菜に渡した。
友達になるということにはうなづいてくれた。
だが携帯を持ってないらしくメールはできないと言われた。
少し落ち込みながら優斗はその場を後にした。
そのまま剛に報告したあと眞と下校した。
今年は教育委員会の関係で春休みがなくなり冬休みがその分追加されるらしいので
明日から3年生だ。
優斗はまた綾菜と同じクラスになるようにと願いながら眠りについた。
やっぱりまだ会話などまともにしてないので同じクラスじゃあないと友達になるのは厳しいからである。
チャンスも少ないし・・・
そんなことを考えながら朝を迎えた。
優斗はドキドキしながらクラス発表のされる場所へ向かった。
~クラス発表の紙を眺め中~
優斗はとことん落ち込んだ。
綾菜と同じクラスではなかったからだ。
優斗は3年H組
眞は3年A組
剛は3年E組
そして綾菜は眞と同じ3年A組だった。
優斗はショックのあまりそのあとはボーっとしていて記憶があいまいである。
気づけば学校が終わっていた。
剛や眞や周りの奴にショックを悟られないように一応極力明るくふるまった。
だけどやっぱりショックなものはショックだ。
優斗は家に帰ると速攻で部屋にこもり泣きまくった。
「なんで眞が同じクラスなんだ!」
「なんで俺にはチャンスが回ってこないんだ」
「チャンスをくださいチャンスをください」
と泣きまくった。
しばらくしてやっと前向きに考えられ始めた。
そして眠りプロローグの日を迎えたのであった。
次回から各世界をめぐる旅が始まります。
お楽しみに!