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安全装置

 信太屋敷の地下通路は円形の部屋へと繋がっていた。ここもすべすべとした不思議な素材でできていて、天井は苦楽魔くらまで見た天儀台のような丸屋根ドームになっている。天井自体が発光しているようで、あたりは白い光に満ちており、足下には影ができない。


 部屋には三つの寝台が用意されていた。


「その寝台に仰向けになって頂きます」

 せかせかと管狐くだぎつねは、時太郎たち三人に命令した。

「ここに寝て、どうなるんだ?」

 時太郎が思わず質問すると、管狐は全身を捩るようにして飛び跳ねた。焦れている。

兎二角デッドホーン、わたくしの言うとおりに従ってください! 時間がないのです!」


 その口調の強さに、時太郎は無言で指示に従う。時太郎が寝そべったのを見て、お花と翔一も倣った。


 仰向けになった途端、寝台の内側から腹帯ベルトが飛び出し、あっという間に時太郎たち三人の身体を締め付けた。時太郎は声を我慢したが、お花と翔一は小さく悲鳴を上げていた。


 管狐が時太郎の側へ寄ってきて話しかけた。


「皆様方は、この世界に設置された安全装置セイフティ・ファクターなのです。三人揃って、初めて完全な機能を発揮することができます。しかしそれには特別な処置を受けねばなりません。今まさに、この世界には未曾有の危機が迫ってきております。それを救えるのは、あなたがた三人のみ!」


 お花は眉を顰め、訊ねる。

「ねえ、その危機って何なの?」

 管狐は首を振る。

「わたくしには判りません。ただ危機が迫っているとしか……。わたくしの務めは、あなたがたをここに案内することで御座います。その危機がどのようなものか、それは〝処置〟が終わったとき、あなたがた自身が見出すことでしょう」


 管狐の言葉が終わった瞬間、それは起きた。

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