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秘密会議

「上総ノ介の戦支度じゃ!」

「都大路に多数の二輪車うまが集合しておる!」

「上総ノ介は御所を占領してしまう!」


 緒方上総ノ介の二輪車揃えは京の公卿たちに衝撃を与えていた。


 御所では公卿たちが額を集めて根比べのように延々と秘密会議コンクラーベを開いていたが、結論は出ず、ただ大声で叫びあっているだけだった。


「落ち着け! 慌てては、彼奴等の思う壺に嵌ってしまうぞ!」


 その中で藤原義明はさらなる大声で叱り付けたが、義明自身が額からびっしりと汗を掻き、おろおろと右往左往しているだけである。


 夜が近づき、御所のあちこちには非常事態に備え、篝火が焚かれ、煌々と辺りを照らしている。


 と、義明の懐から「ぶぶぶ」という移動行動電話ケータイの震動音。

「なんじゃ、このような時に……」

 ぶつぶつ呟きながら義明は移動行動電話を取り上げ、画面を覗き込んだ。

 電子矢文メールを読む。


「時姫の息子、時太郎。京の信太屋敷に」


 と、簡潔な文面である。

 添付された画像を目にした義明の目が大きく見開かれた。


「時姫の息子──」

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