野生のエッチなお姉さん「いたた…」僕「今のは皮下脂肪組織だ!」野生のエッチなお姉さん「…正解♡」
「うわー! 遅刻遅刻!」
僕の名前は乳揉 満男。 どこにでもいる普通の高校生だ。
今日は待ちに待った入学式。 なのに、初日から遅刻ギリギリだなんて……!
「急がないと……!」
曲がり角をトップスピードで駆け抜ける。 その瞬間だった。
ドンッ!!
「きゃっ!」 「ぐふぉっ!?」
誰かとぶつかった。 物理法則に従い、僕の顔面は相手の胸部へとダイブする。
柔らかい。 圧倒的な弾力と包容力。 だが、僕の脳内処理は、色気よりも先に「事実」を弾き出した。
「こ、これは……皮下脂肪組織……サブ・キュタニアス・ファットだぁぁッ!!」
僕が顔を埋めたまま叫ぶと、頭上から妖艶な声が降ってきた。
「ふふふ……やるじゃない……♡」
顔を上げると、そこにはアンニュイな雰囲気の物凄い美女が立っていた。 なぜか服が少しはだけている気がするが、気のせいだろうか。いや、気のせいじゃない。
「僕……?」 「は、はいッ!」 「脂肪組織まで的確に当てるなんて……それに英語名も覚えてるんだ……ちゃんと勉強しているのね……♡ 偉い偉い♡」
褒められた……! 美女に……お姉さんに褒められたッ!
僕の脳内シナプスが喜びでスパークし、さらなる知識が口をついて溢れ出す!
「え、英語だけじゃありませんッ!! ドイツ語では『スブクタネス・フェットゲヴェーベ』! フランス語では『グレース・ス・キュタネ』! イタリア語では『テシュート・アディポーソ・ソットクダネオ』オオオオッ!!」
僕の高速詠唱を聞いたお姉さんは、とろんとした瞳をさらに潤ませた。
「すごい……! そんなにたくさんの国の言葉で、私のここを感じてくれるなんて……。 グローバルな変態さんね……♡ 素敵よ……♡」
ズッキューン!!
「あ、あわわ……! 交感神経が優位になって心拍数が上昇! 脳内にオキシトシンが充溢しているであります……ッ!!」
お姉さんは僕のパニックを気にも留めず、人差し指を口元に当てて微笑んだ。
「ねえ、他の科目は得意なの……?」 「い、いえ! 数学も国語もダメです! 保健体育だけ毎回満点です!!」 「あら……高校生にもなって保健体育があるなんて……エッチな学校だね……♡」 「はい! 僕はそのための特待生として推薦で受かったので! 学校長および理事会に感謝しています!!」
僕が直立不動で答えると、お姉さんはチラリと時計を見た。
「あら、いけない……私、お仕事に行かなくちゃ……またね……♡ 僕♡」
お姉さんは甘い匂いを残して去っていった。
「は、はい!」
僕はその後ろ姿を見送る。 綺麗な人だった……。
それに、あの歩行時の揺れ方。 ただ大きいだけじゃない。あのツンと張った釣鐘型の乳房……。 クーパー靭帯内のコラーゲン線維がまだ伸びていない証拠だ……!
間違いない。お姉さんはちゃんとしたサイズのブラジャーをつけているし、寝ている時もちゃんとしたナイトブラをつけてケアしているはず……!
「くっ……! 今度会ったらメーカーを聞いてみよう!」
僕は決意を新たに、学校へと急いだ。
♢♢♢
私立聖・パイオツ学園。 僕は特待生として、この学び舎に足を踏み入れた。
時間割を確認する。
1限:保健体育 2限:保健体育 3限:保健体育 4限:保健体育 5限:保健体育 6限:保健体育
完璧だ。無駄がない。
僕は教室のドアを開けた。 「1年π組」。 そこにはなぜか、特待生の僕と、数人の女子生徒しかいなかった。
(ふむ……)
僕は席に着くまでの数秒で、クラスメイト全員の胸部を目視スキャンする。 衣服の上からでも分かる重力のかかり具合。 全員、クーパー靭帯の強度は良好だ。
キーンコーンカーンコーン……。
チャイムが鳴り、教室の扉がガラリと開く。
「はーい、席についてー」
入ってきた人物を見て、僕は椅子から転げ落ちそうになった。
「あッ! さっきのお姉さん!」
白衣を羽織ったその女性は、教壇に立つとニッコリと笑った。
「あら……」
そして黒板にチョークで名前を書く。
「はじめまして……これからあなたたちの担任と、保健体育を担当するわ……」
黒板には、大きな文字でこう書かれていた。
『一物 満子』
「一物 満子よ……よろしくね……♡」
「よ、!よろしくお願いしみゃす!」
うわー…舌端を噛んじゃったよー…緊張すると毎回こうなっちゃう…
皆からクスクスわらわれてるよー…恥ずかしい…
ふと黒板のほうを見る。満子先生がクスクス笑いながら…僕のほうを見て…
「ふふふ…かわいい…♡」
ズッキューンんんんん!
僕は…恋に落ちたのかもしれない…
これから…僕の青春…いや…性春が、今、幕を開けた――。




