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第89話 魔王軍討伐作戦その➅

 激化するヌルとダースの戦い。

 それについていける者は一人としていない。

 新機種のアルカディオンを最強の操縦者であるヌルとスキル【生贄】で全ステータスが大幅アップグレードしているダースの戦いなのだからそれは、常軌を逸していた。

 ヌルのアルカディオンのブレードに対して、魔法を使って防御するダースはやや劣勢気味だった。


「くっ……」


 ダースは地面に膝をつく。


「こんなもんか、魔王軍幹部は。お前のワイバーンのお陰で俺は強くなった。皮肉なもんだな。倒そうとしていた相手に逆に利用されるとは」


 ヌルはその余裕から饒舌になっていた。


「よく喋る」


 ダースは魔導書をペラペラとめくる。

 やがて、一つのページにたどり着く。

 そのページには【流星群】と書かれてあった。


「……流星群。それは、宇宙の最大火力…私はそれを引き寄せることができる…果たして君は防げることができるかな?」


「!?」


 ダースはその【流星群】のページを破く。


「何をしている?」


 ヌルがその異質な光景に尋ねる。


「……詠唱破棄。魔導書のページを破れば長い詠唱をしなくて済む。まぁ…破ってしまえば一度しか使えないがな……」


 そして、夜空の景色が赤くなる。

 巨大な無数の隕石がこの地に舞い降りようとしていた。

 夜空が赤くなったのは隕石が大気圏に突入したからだろう。

 とてつもない速さで加速していっている。

 その時、ヌルの通話から司令室が慌ただしいと感じた。


『ヌル!どうなっているの!?こんな時に流星群の落下なんてっ!!』


「このシーラごと破壊して差し上げましょう」


 ダースがニヤリと笑った。


『ひ、ひとまず、アルファ隊、ベータ隊、デルタ隊でその流星群を破壊を試みてみるわ!』


「了解しました。少佐」


 ヌルはダースの方に視線をやった。


「ひょっひょっひょっ。どうしますか?ヌル・バタリアン!!」


 間もなくして、その流星群に砲撃が放たれた。

 先程サドラー少佐が言っていたアルファ隊等だろう。

 しかし、全てを撃ち落とすことは不可能だ。

 そして、撃ち落とすことのできなかった流星群がシーラ帝国全域に直撃しようとしていた。


「勝ったっ!!」


 ダースがそう叫ぶ。

 しかし、ダースが次にヌルに目をやった時、ヌルは空中を飛んでいた。


「馬鹿なっ!!」


 ヌルはそのまま放たれた流星群に向かってブレードを向ける。


「流星群は言い換えれば宇宙のゴミただの石ころ……つまり…アルカディオンのブレードで破壊できる……!!」


 刹那、アルカディオンのブレードを流星群に差し込む。


「ぶっ壊してやるぅ!」


 ギリギリとブレードで流星群を真っ二つに。

 刹那、流星群を細切れに切り刻んでしまった。

 刻まれた流星群は虹色に光り輝き、きれいに散ってしまった。

 さらに、アルカディオンの回収能力が備わっている腕で流星群の大きな破片をガシッと掴んだ。

 そして、その破片を真下にぶん投げる。

 その先にはダースの姿があった。


「じゃあなぁ」


 ヌルはそう呟いた。

 そして、ダースはそのまま自身が放った流星群によって踏み潰されてしまった。

 さらに、運が悪いことにスキル【生贄】の効果は切れていた。




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