第68話 第5試合その④
フリーデンが装備したそれは護神の龍杖。
防御魔法で銃夜とユキヒメを守ってみせたのだ。
「って……それ!護神の龍杖じゃねぇか!蠱毒の杖はどこいった?」
「はい!誰も護神の龍杖を使わないなんていってません!」
「なにはともあれ、ユキヒメと愉快な仲間たち、復活ってとこだな!反撃開始だ!」
「そのパーティー名をどうにかしてほしいでありんす」
「まずは、目の前にいるキメラだな!」
「ギョワァァァァァァ!!!」
キメラの咆哮がダンジョン内を響かせる。
すると、フリーデンが横から、
「キメラは私に任せてください!」
おお……頼もしい。
「死の香り!!!」
ユキヒメはその魔法詠唱を聞いて一歩後に下がる。
そして、紫色の霧があたりに発生した。
毒々しい空気がその場を包む。
その空気を吸い込み、キメラは絶命した。
キメラはA+相当の実力がある。しかし、瞬殺だった。
フリーデンの恐るべき実力、恐るべき魔力量を改めて身に沁みた。
キメラが倒され、ようやくゴールドイクリプスが見えてきた。
向こうの2人もモンスターに襲われたらしく、声を荒げている。
「久しぶり!ようやく会えたなぁ」
「できれば、オメェーとは会いたくなかったなぁ、雷落としちゃうぞ♡」
「へっ、かなり、情緒がいっているようでなにより。こっちもアクセル全開、フルスロットルでいかせてもらいますわっ!!」
銃夜はエターナルライフル(ハンドガン)のトリガーをがっしり持って構える。
と、同時にアサシンが透明化と加速化で銃夜達を襲ってかる。
(来たな。あいつは透明化+加速化のスキルを持っているようだ。透明の上に超速のオマケつき、こいつはかなり厄介だ。しかし、俺との相性最悪だよっ!!)
「感覚探知+絶対命中」
銃夜は弾丸に魔力を込める。
何かを察したのかドンナーが銃夜の頭上に黒雲を発生させた。
(まずい……!!)
しかし、
「させなんし!!」
氷壁を銃夜の頭上に張った。
「意味ねぇよ!そんな脆い壁っ!ブレイクしてやるっ!!」
雷がその氷壁に降り注ぐ。
が、雷は氷壁の水分によって電気力が分散した。
「……!!」
「教養を受けてないでありんすか?」
「はぁ?」
「次はこっちの番、氷魔法、氷剣」
魔法陣から氷剣を取り出す。
「妾の氷剣は空気をも凍らす。最強の状態変化、一発あたればそなたは絶命」
「だったらこっちも」
ドンナーは雷を剣の形に作り変えた。
その剣はビリビリと雷を放っている。
「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
ドンナーはその雷の剣でユキヒメに斬りかかる。
しかし、ユキヒメの氷剣と交わるとき、すぐさま雷の剣は消滅してしまった。
「だから雷は水分によって分散させなんした。幼稚園からやり直したらいいんじゃありませんの?」
「くっ……!!貴様ぁぁ!!!」
ドンナーは怒りの叫び声を上げながら、再び、雷を発生させた。
ユキヒメの頭上に黒雲が現れる。
が、それより、早くユキヒメが氷の柱をドンナーに向かって発射させた。
直撃、そして、一定ダメージに達した。




