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第56話 第4試合その①

『第4試合はフリューゲル率いるラヴィサン対ルイーゼ率いるネクサスセカンドです。転送を開始します』


「さぁ、みんな行こう。相手はあの最強と謳われるフリューゲルだ」


 ルイーゼは部屋を出る前に、ネクサスセカンドのみんなにそう告げる。


「おうよ!隊長っ!」


 そう言ったのは、赤髪で短髪の男、アレンだ。

 斧を背中に背負っている戦士だ。

 魔法や魔術などの使用が全くなく、単純な圧倒的パワーをふんだんに振るって戦う。

 ザ・熱血漢である。


「やばいな〜私一回も攻撃当たらずに落ちそう〜」


 今度は、紺色で片方目隠れしている髪型の女だ。

 名前はリア。

 彼女は、スラリと綺麗な体つきをしている。誰もが羨ましがるような体型を持っているが、あまり、自分に自信がなさそうだ。

 そして、声が小さく、ごもっているので時々パーティーメンバーですら何を言っているかわからない時がある。

 得意技は闇魔法で、ルイーゼと同じだ。

 が、魔法自体はルイーゼより、強大のようだ。


「いやいや、リア。お前の闇魔法なんか最強じゃんよ。それこそ隊長に負けない強さがあると思いまっせー。ね、隊長?」


「そうだな。リア。もっと自信を持て。それと、アレン、隊長と呼ぶなといつも言っているだろ?私のパーティーは協調性や仲間との繋がりそして、平等、皆仲良くということをモットーとしているのにそれだと私だけが、差別されているようではないか」


「いやいや、でも、俺の中では隊長は隊長です。ね、ルーター?」


「はいはい。そうですね」


 ルーターと言われる少年は今まで読んでいた本をパッと閉じアレンを適当にあしらう。


 ルーターはグレーの髪の毛の色で、眼鏡をかけている。そして、いつも何を読んでいるのか常に本を片手にもっている。

 とても、知的な印象の少年だ。

 アレンとは同い年で、ルイーゼのパーティーに加入したのも同じ日だったので、とても仲が良い。

 主に魔法を使って戦う。

 パーティーの脳みそのような人物だ。


「はいはい」と、ルイーゼは手を叩き、パーティー内の注目を集める。


「相手はフリューゲルだ。しかし、我々はこの戦いに勝利する。目標は大っきくいこう。かつてのネクサスが掲げていた目標、魔王の討伐。再び、この地に平和を取り戻すのだ」


「おうっ!!」

 アレンは力強く言う。


「が、頑張ります」

 リアが自信なさそうに言う。


「りょうかーい」

 ルーターは軽く敬礼する。


 三者それぞれが己の個性を主張するような良い返事でルイーゼに返す。


『転送します』


 機械的音声がそう言った時、ワープが開始された。


 ここは、シティダンジョン。

 一言で言えば古代都市。しかし、その古代都市と呼ばれる物はまるで、銃夜が元いた世界の東京のようだった。

 いくつもの高層ビルやキラキラした目が痛くなるほどのデジタルの看板、それはまさしくルイーゼ達にとっては入り組んだ地形。


 ダンジョンと聞くと洞窟のような暗いイメージだが、シティダンジョンは地上のように綺麗な青空が広がっている。

 まぁ、その空さえも、地底人が住んでいたとされる高層ビルによってかすれているが。

 そして、その都市は地面の下にあるという奇妙な場所に位置している。


「なん、だよ?このダンジョン?外か?でっけえー!」


 アレンは高層ビルを見上げながら言った。


「いや、ここは紛れもない地下だね」


 ルーターが指摘する。


「さぁ、みんな、驚くのもそろそろおしまいにしよう。戦闘準備だ」


 ルイーゼはかなり冷静で落ち着いている。

 相手がフリューゲルだが、ひょっとするとひょっとするかもしれない。


「では、みんな手筈通り動いてくれ」


「了解っす隊長っ!」


「う、うん」


「オーケー」


 順々に頷いていく。


 そして、ネクサスセカンドはこの大都市を散り散りになって散っていった。


 一方、フリューゲルはというと、

「フリューゲル様、いかがしますか?」


「視界に入った敵を撃ち殺せ。以上」


 端的かつ無理難題を押し付けてきた。

 が、その無理難題を答えられる奴らをフリューゲルが集めたのだ。


「「「御意」」」


 3人一斉に、フリューゲルにひざまずく。

 そして、3人はフリューゲルを囲むような陣を取る。


 どうやら、カウンターを狙うようだ。




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