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第50話 受け継いだ意思

 日本人のように黒く長い髪は腰まで伸びている。

 その腰には青色や紫色が入り混じっている剣が備わっている。


 この日ルイーゼは死んでしまった仲間のお墓の前にいた。

 銃夜がクエスト報酬で建てたお墓だ。


「ああ……ルシア……」


 ルイーゼは一人俯いてそう呟く。


 ルシアとは、かつて、ネクサスの同じパーティーメンバーだった。

 ルシアは真っ白い腰まである長髪でルイーゼと全くの対照である。性格やら好きな物、嫌いな人の特徴など、全てにおいて相反している存在だった。

 しかし、連携攻撃は2人の得意技で、どちらかが欠けてしまったら成立しない。

 そんな代物だ。

 その時だけは他のパーティーメンバーから、生き別れの双子説を勝手に提示されるほどだった。


 それほど、息のあったコンビネーション。これが、ネクサスの売りでもあった。


(私のこの腰についている剣は何のためにある?)


 剣を一点に見つめ自問する。


 ルシアはゾンビ戦にて散っていった者だ。

 パーティーの仲間であるルイーゼの目の前でゾンビ化させられてしまったのだ。


 パーティー名、『ネクサス』。仲間との繋がりや協調性を何よりも大切にしていたチームだ。


 が、そのパーティーは一時の緊急クエストによって壊滅させられる。

 初めは善戦していたもののゾンビの大群は思ったより甘くはなかった。


 ルイーゼが仲間から目を離した瞬間にパーティーメンバーは全員ゾンビの大群に飲み込まれていた。

 それは、先程のルシアもだ。


 そのような苦しい過去を思い出しルイーゼは仲間達のお墓の前で、再び、何かを呟く。


「ルシア、私はスメラギ ジューヤという男に出会って変わったんだ。君の想いは私が引き継ぐことにした。そして、必ず、魔王を打ち倒すよ。見ていてくれ」


 ルイーゼはそう言い終わった後、しっかりルシアに届くように、天を見つめた。


 きっとルシアに想いは届いただろう。太陽の光が雲を突き抜けルイーゼにスポットを当てた。


 ルイーゼはまるで、別人にでもなったかのように全てが吹っ切れ、勇者選抜へと向かうのだった。


「さぁーて。仲間3人見つけてネクサス復活といきますか」


 そう言って、ロワ区の冒険者ギルド一人、向かうのだった。




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