第46話 ガバラ数秘術
【注意】この話しはかなり内容がややこしくなっています。
正直作った私ですら危ういです。
シャイナーがモルゲンレーテと勝負するために、円卓につこうとする。
が、
「その勝負、少しまてっ!!」
と、ラーシェがシャイナーを止めに入った。
「この勝負、まずは、私からやらせてほしいっ」
「ああ、いいだろう。私はどちらでもかまわないよ」
「ら、ラーシェ……」
シャイナーは一度ラーシェと顔を合わせ、アイコンタクトを取り、無言でラーシェと代わった。
「さぁ、モルゲンレーテ、勝負内容は数字が関係していればなんでもいいのか?」
「ああ、数字があれば、なんでもいい。先程のような数学でも物理でも化学でもだ」
「勝負内容は私が決めてもいいか?」
「ああ、いいだろう」
「勝負は対戦形式だ」
と、言って無地のカードを20枚胸ポケットから取り出した。
「ゲーム内容にはカバラ数秘術を使わせてもらう。私はこれでも魔術師なんで、魔術に関するゲームをやらせてもらう。安心してくれ君の大好きな数字はちゃんとでてくる」
「かまわない。まず、ゲーム内容を説明を要求する」
「ああ」と言ってラーシェはゲーム内容を説明する。
「このゲームはチェスのような物だ。まず、この無地の20枚のカードを10枚ずつ私とお前に配る。そして、前提として、使う数字は0〜9の数字、それぞれの数字の意味はこうだ」
ラーシェは審判の女性から紙とペンを貰い、それぞれの数字の意味を書いた。
0、リセット
1、王
2、回復兵
3、訓練兵
4、バランス兵
5、指令塔
6、攻撃兵
7、裏切り者
8、防御兵
9、魔法師
「次に、数字を作るのだが、この場にいる野次馬達の中からお互い無作為に選ぶ。選んだそいつの誕生日を計算する。そして、これら数字の意味は、その人の性格を魔術的に表したものだ。」
「ほう、どんな計算方法だ?」
「まず、例を見せよう。シャイナー、来てくれ」
シャイナーはラーシェの元に向かう。
「なんだ?ラーシェ?」
「シャイナーの誕生日っていくつだ?」
「僕か?僕は、1999年7月23日だ」
「わかった。計算はこうだ」
再び、ラーシェはペンを走らせる。
「その人の誕生日を分解し、計算する」
1+9+9+9+7+2+3=40
「さらに答えを分解する」
4+0=4
「よってシャイナーの場合は4のバランス兵だ」
すると、さっきまで無地だったカードにシャイナーのイラストと、名前、『バランス兵』という役が浮き出た。
「こうして、カードを作って勝負する」
「ちょっとまて」
モルゲンレーテは眼鏡をクイッとする。
「それだと、0は確実に出ないぞ」
「ああ、だから、さっきいっただろ?無作為に選ぶんだ。たまにいるんだよ自分の誕生日をしらいな奴が。そいつらは、全員、0」
「なるほど。説明を続け給え」
「最後に、それぞれの数字の役の強さだが……」
ラーシェは三度ペンを走らせる。
パワーバランス(主な攻撃手段)
裏切り者>王>攻撃兵>バランス兵>魔法師>訓練兵
それ以外の役、
回復兵、自身を犠牲にして、他の兵を復活させることができる。
司令塔、司令塔が先にやられた方の負け。この時点で、ゲームは終了。
防御兵、全ての攻撃をガードすることができる。
リセットカード、このカードを使えば、バトル中に相手のカードと、自分のカードを0にし、再度カード集めからスタートする。
裏切り者は、ある一定の条件下で裏切りが発動し、その時点で、相手のカードとなり、王を倒せる器を獲得する。
そして、王を倒すとゲームが終了。倒した方の勝利とする。
なお、裏切り者は司令塔を倒すことは不可能となる。
王か司令塔が現れなければ無地のカードを2枚新たに用意し、その2枚を王と司令塔とする。
さらに、最初に揃った10枚の中から2枚交換し、王と司令塔を必ず手札に加える。
「裏切り者に書いている一定の条件とはなんなのだ?」
「それは、相手のカードが3枚以下になった瞬間に発生する。いわば、お助けカードのような物だ」
「なるほど、だいたいのルールは把握した。一度やってみるのもいいかもしれない。そして、ラーシェといったな。お前は、私に何を賭けてくれるのだ?」
ラーシェはシャイナーと相談し、考え込む。
そして、
「私は、お前に私の全てを賭けよう。なぜならモルゲンレーテ、私は、君が欲しい」
「ほう、いいだろう。私自身と、君自身を賭けあうとしよう」
モルゲンレーテはやけに冷静だ。
「では、審判。始めてくれ」
「了解しました。では、ラーシェさんもいいですね」
「はい」
と、言ってゲームがスタートした。
ラーシェはギャラリーの中から10人を無作為に抽出し、カバラ数秘術の計算に当てはめていっている。
対して、モルゲンレーテは、ぴくりとも動かない。
何かを考えている様子だ。
(このゲームは、王と司令塔をいかに出さないゲームだと思う。なぜなら、この2枚は確定で、手元に入るからだ。選択の権利を得ることこそが勝利への道……!!)
モルゲンレーテはとうとう席を立ち、ギャラリーに誕生日を聞いて回る。
(私がほしいのはバランス兵か攻撃兵7の裏切り者は論外、このギャラリーの中は30人程度。シャイナーがバランス兵だったので、この中にシャイナーと同じ誕生日の人がいる確率は70.631624271927%さらに、組み合わせしだいで、4を引ける可能性が向上する。
まぁ、とにかく情報がほしい。とりあえずこいつに聞いてみるか)
モルゲンレーテは一人の男に聞くことにした。
「おい、お前、生年月日を教えろ」
「1997年、5月2日ですっ!」
「6か、攻撃兵。まぁ、当たりだな」
(いや、やつの言っていたことを思い出せ。たしか、性格を魔術的に表したといっていたな。つまり、性格によって、誰がどの数字かを当てることができるということだ。そして、見た目や言動から年齢を割り出し逆算することも可能か)
その後、モルゲンレーテとラーシェは10枚のカードを揃いあげた。
「なぁ、ラーシェ、司令塔が出なかったんだ。なので、無地のカードと取り替えて欲しいのだが……」
「わかった。取り替えるカードをこちらに渡してくれ」
ラーシェはモルゲンレーテからカードを受け取る。
受け取ったカード『裏切り者』だ。
そのカードは破棄され、司令塔のカードがモルゲンレーテの手札になった。
「ありがとう。では、戦を始めよう」
ガバラ数秘術というのは実際にあるらしいのですが、ここでの、数字の意味は私のオリジナルとなっているので注意してください。




