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第32話 悪・即・爆

「ま、今は別の問題があるらしいから、下衆げすートについては終わったら考えよう。それで、ランバート様、敵は後どのくらいで攻めて来るんだ?」


「えー、あっはいっ後30分程ですニャン」


「あーはいはいなるほどなるほど30分ねー。あいつらがこのアインハイトを目にする前に葬ってやる」


 銃夜は急に席を立ち上がる。


「行くぞユキヒメ、フリーデン」


「「りょーかい!」」


 二人はこういう時の銃夜は頼もしい存在だと思った。


 ◇


 アインハイトの敷地外に出た銃夜達は、準備体操なんかをしてデュラハンがやってくるのを待った。


 やがて、奥の方からカラカラという音が聞こえてきた。


 初めにその音を感じ取ったのはフリーデンだった。


「なんか音しません?」


「音でありんす?」


 と、ユキヒメが言う。


「カラカラというなにか乾いた音が聞こえてくるんですが」


「あーそりゃあれだ。ランバート様によると、100体のスケルトンって言ってたやつだ」


 銃夜は一度深呼吸をする。


「あーっやっとおでましか。随分長かったな、長すぎて来ないと思ってたぜぇーデュラハンっ」


 銃夜はエターナルライフルを取り出し構える。


「ユキヒメ、フリーデン、戦闘準備だ。一瞬で終わらすぞっ」


 二人共、軽く頷く。


 デュラハンは100体のスケルトンを連れてアインハイトに侵攻する。


 デュラハンは銀色で鋼鉄の鎧を身にまとい、漆黒の馬に乗っている。

 漆黒の馬の周りには紫色の人魂がちらほら浮いていた。

 そして、紫色のオーラを放つ『紫紺しこんつるぎ』を装備し、さらに、なんといっても彼には首がない。戦争で斬り落とされたものだという。

 それが、最大の特徴。アンデッドとしての誇りである。


 デュラハンは多数のスケルトンに命令を下す。


「猫共を皆殺しにしろっ!!」


 真っ白い骸骨達がカラカラという乾いた音を立てて一斉に湧き上がる。


 しかし、前線にいたスケルトン達が突然騒ぎ出す。


 なぜなら、最前線にいたスケルトン達が一瞬にして葬り去られているからだ。


 デュラハンがそこに視線を送ると、銃夜達が前線で暴れている姿がまなこに映った。


「おうるらぁぁぁぁーー!!!さっさと出てこいよデュラハンんんんんっ!!!」


 そう、銃夜はエターナルライフルを乱射し、スケルトン達をどんどん撃破していく。


 ユキヒメも、小さいままだが、氷魔法で骸骨を破壊していっている。


「妾の氷魔法。細氷ダイヤモンドダストっ!!!!」


 細氷ダイヤモンドダストはユキヒメの周りに大きな氷の柱を構築させた。

 スケルトン達はその氷の柱にぶっ刺さり次々と、崩れていく。


 フリーデンは順当に防御魔法と火魔法を駆使して着実に蹴散らしている。


「なんだ……あの者達は……?」


 デュラハンは三人でこの軍勢を相手にしている異様な光景について考え込む。


「耳……やつら…アインハイトの者ではない?……」


 そして、一つの結論にたどり着いた。

 アインハイトと協力同盟を結んでいるヘリルスの連中ということに。


「おるらぁー!!!どうしたぁー!!こっちはあの下衆げすートにイライラしてんだよぉ!!!」


 完全に八つ当たりである。


「来ねぇならよぉー!デュラハンんん!!もう、終わりにしようぜっ」


 銃夜はその軍勢に対しやや引き気味な姿勢をとり、エターナルライフル(スナイパー)をドシッと構える。


 エターナルライフル(スナイパー)の胴体、銃口、銃口の延長線上に赤色の魔法陣が出現した。


「じゃあなぁデュラハンんん!!!!俺は今凄くイライラしてんだ運が悪かったなぁぁ!!!死ねぇぇぇ!!!『エクスプロージョン』」


 その銃口からエターナルライフル自体が壊れるのではないかというぐらいの威力と速度で爆撃が発射された。


 スキル【絶対命中】により、デュラハンの胴体に命中するように設定。


 そして、火魔法最上位魔法『エクスプロージョン』が狙った通りに着弾する。


 光速の方が音速より速いので、後から来た「ドッカァァァンン!!!!!」という音が銃夜達の耳を壊した。


 爆風によって吹き飛ばされそうになったが、すぐにフリーデンが防御魔法を展開してくれた。


 意外にもフリーデンの防御魔法は優秀らしく、銃夜とユキヒメをしっかり護ってくれた。


 そして、爆風が止む頃、エクスプロージョンの後を見てみたがデュラハンどころか、地面がかなりえぐられていて文字通り跡形もなくなっていた。


「と、とんでもない威力でありんすな」


 ユキヒメが驚愕する。


「るっしゃぁぁぁぁー!!!!!ランバートに報告して、さっさと下衆げすートぶっ殺しにいくぞぉぉぉーーー!!!!」


 すると、ユキヒメが銃夜に対し、氷魔法を使う。


「氷魔法、ザ・ブリザード」


 あっという間に銃夜はカチンコチンに凍ってしまった。

 その後、フリーデンの「フレア!」によって氷は溶かされる。


「少しは頭を冷やせ」


「別にいいじゃんかよー。お前らだってむかつくだろ?早くぶっ殺しに行こうぜ」


 かなり、物騒なことを言っている。


「はぁ~あのな?おそらくゲミュートはフリューゲルの差し金でありんす。つまり、この後行われる四対四の試合にて勝てばいいということ」


「なんでフリューゲルの差し金だってわかるんだよ!お前、フリューゲルにあったことないだろ?」


「ただの勘でありんすが?」


「え、勘?」


「ええ、長生きしてると勘が鋭くなってくるでありんす」


「あ、そっか、おば……お姉さんですもんねユキヒメさん」


 一瞬、ユキヒメの表情が鬼の形相だったが、ギリギリ耐えたようだ。



ここだけの話デュラハンはかなり強い方です。

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