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第24話 あだ名決め

 氷の女王はフリーデンの回復魔法によってたちまち全回復を果たす。


 すると、ポンッと氷の女王の周りに煙が発生し、やがて、煙が消えていった。


 だんだん見えてきたのは小学低学年ぐらいの小さい女の子だ。


 銃夜の身長の半分くらいで、とてもミニサイズになってしまった。

 だが、氷の女王の特徴はしっかり捉えていて真っ白い髪の毛に真っ白い着物を着ている。


「すまない。どうやら魔力切れのようだ」


「えええええ!!!おま、えええ!?」


 銃夜は理解が追いついていない様子。

 それもそのはずさっきまでの放っていたプレッシャーがいつの間にか彼女から消えているからだ。

 それに、声も若干さっきより高くなっている。

 まるで、若返ったかのようだ。


 ツンツンとフリーデンが氷の女王(?)をつつく。


「やめろっ!小娘がっ」


「ああ、すいません。つい……」


「つい……じゃないっ!!」


「え?つまりどゆこと?」


「これが、妾の本当の姿でありんす。妾は氷の精霊で、あの姿は人間を真似て魔力で姿形を作ったもの。それ故、常時魔力が奪われてしまう。元々魔力の多いい妾だが、そなたとの激しい戦闘で魔力が枯渇してしまったといったところでありんすな」


「長いご説明どうもありがとうございました。まぁ、これからヘリルスに戻るし、小さいままでいてくれたらこちらとしてもありがたいといいますか……って、なんでそんなに怒っておられるのでしょう?女王様?」


 氷の女王は「小さい」と言われたのに嫌悪感を覚えたのか氷のブレスを銃夜に浴びせる。


「ぎゃああああぁぁ。悪かったってぇぇ!!」


 ◇


 一旦落ち着いて、


「全く近頃の若いやつらは―――」


「それで、氷の女王さん?」


 ギロリと銃夜を睨みつける。まだ、根に持っておられるらしい。


「なんだ?」


「いやーもう言わないしその硬すぎるガードも少しは解いてもらいたいなーなんて、、、

 っていうか、氷の女王って長すぎるんだよ!!なんか名前みたいなのないの?できればコンパクトでお願いしたいのですが……」


「名前かー?ないっ!」


「そんなはっきり言わないでくれー!!」


「では、私達が名前を決めても良いのですか?」


 フリーデンが言う。


「よい」


「いいんかい!」


 そして、「そうだなー」と銃夜は考える。


「フリーデンはどんな名前が良いと思う?」


「うーんなんでしょう?アイスフェアリーとか?」


「いや、そのまんますぎるでしょ。長いし」


 こうして、氷の女王の名前決め大会が幕を開けた。


「じゃあ、アイフェア」


「略すなっ!!」


「じゃあ、グラキエース?」


「いや、だからそのまんまじゃん!しかも『グラキエース』って感じじゃないじゃん!こいつから全然『エース』って感じの素質をかんじねぇぞ」


「じゃあジューヤさんはどんなのがいいと思うんですか?」


「えー」


 と銃夜は10秒程考え込む。


「じゃーユキヒメで」


「いいじゃないですかー!呼びやすいし!」


 意外にもフリーデンは納得してくれたようだ。

 そして、氷の女王にも聞いてみる。


「ど、どうです?姫?」


「うむ、悪くないユキヒメでいいぞ」


「いや、だからいいんかい!!」


 ちなみにユキヒメという名前の由来だが、かつて銃夜が転生してくる前の世界つまり、現実世界での高校の同じクラスにいた姫野ひめの ゆきといういわゆる一軍陽気女子の名前から取っている。

 理由は単純にその雪という人物が、男子達の間で『氷の女王』などというあだ名で呼ばれていたからだ。


 なんでも、冷たい蔑んだ目で男子達を凍てつく氷の闇に葬っていたかららしい。


「らしい」というのは別のクラスだったからである。

 つまり、銃夜は面識がないのだ。


「では、ユキヒメさんこれからよろしくお願いします!」


 フリーデンは元気よくユキヒメに一度お辞儀をした。


「妾からもよろしく頼むでありんす。あと、ジューヤも」


「おう!!」


 なんかこころなしかユキヒメの性格も若干丸くなったように感じた。





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