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第17話 久しぶりの登場

 シャイナーは「またどこかで出会ったらー」と、一旦お別れを告げ、アドルフも、「店があるからー」とかなんとかで即席パーティーは解散した。

 再び一人になった銃夜だったが、やるべきことがある。

 墓を立てること。

 そして、翌日、ゾンビにやられてしまった冒険者達なかまの墓を立て終わり、休憩がてらダガー区にあるちょっとしたお洒落なカフェでミルクティーを飲んでいると、一つの件がやってきた。


「おーいジューヤかー?」


 聞き覚えのある声の方向を、ミルクティーの入ったカップを持ちながら振り向く。

 そこにいたのは、りんごのような真っ赤な髪の毛で年上ロリであるアイリスだった。


「おーアイリスじゃないかー!久しぶりだなー」


 口をカップに当てミルクティーをすする。もちろんホットで温かいやつ。日本の秋のような涼しげな風が吹く中ホットは実に体に染みる。


「久しぶりーじゃない!大変なんだよ!!」


 どことなく急いでいる感じのアイリス。

 カップを口から離しアイリスに質問する。


「どうしたんだよそんな急いで?」


 アイリスは息切れをしながら、

「知らないのか?明日、ルーナが公開試合をやるんだよ。公式のやつ」


 銃夜はミルクティーのカップをそっと机の上に置く。


「へーなんでまた?」


「理由は分からないんだが、町の中にある掲示板に貼られていたんだ」


 確かに、町中にはボードのような掲示板があり、重要なことは紙によって報告される。

 が、全然興味なかったので見向きもしなかった。


「でも、なんでそんな大急ぎなのさ?」


 改めてアイリスに問う。


「問題なのはその対戦相手ってわけ」


 アイリスは息を呑み、話を続ける。


「対戦相手はフランメン」


「誰それ?」


 アイリスは「常識だろっ!」という感じに銃夜に呆れた視線を送る。

 そして、しょうがなくフランメンという男について話始める。


「フランメンは国から死刑を言い渡された大罪人だ。ヘリルスの住人たちを大量虐殺。女子供でさえ容赦しないその残虐精神。拷問マニアというあだ名がつくぐらいだ。とにかくやばい奴」


 銃夜は転生前を思い出す。

(やばい奴勝負なら負ける気がしない)

 どうやら、自覚はあるらしい。


 急にアイリスはキリッとした目つきになり、

「試合の外からルーナを助けるっ!」


 まるで、アイリスが考えていたことが予めわかっていたように、

「だから気に入ったっ!俺の武器は暗殺向けだっ!で、場所と時間は?」


「明日の正午ピッタリにロワ区にある闘技場で」


 ロワ区はヘリルスの最中心部で貴族や王族が住んでいる一般人には縁もゆかりも無いような場所だ。


「では明日、フランメンを試合の外から暗殺してやる」


 銃夜は不敵な笑みを浮かべた。





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