表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

98/112

第97話 疲れた

アルティメットスキル【聖なる戦乙女の守護(ヴァルキリー)】。

これはユニークスキル【背後霊(ゴースト)】が、レジェンドスキルを経て進化したスキルだ。


大本である【背後霊(ゴースト)】は憑りつけた相手の様子を見たり、経験値を少しばかりちょろまか……拝借……まあ言い方は変えても一緒か。

要は、勝手に盗むスキルだった訳ね。


で、アルティメットスキルに進化した【聖なる戦乙女の守護(ヴァルキリー)】は、【背後霊(ゴースト)】と同じで相手に憑りつけるスキルなんだけど、

ただ進化前みたいに経験値を貰うだけじゃなくて、憑りついた相手とその仲間の人達を強化する能力を持ってるの。

しかも回復魔法まで使えるおまけつき。


もうまさに別物。

流石はアルティメットスキルって所かしら。


更にこの強化には取得する経験値を激増させる効果も入っているから、アタシが頂いてる分なんて余裕でペイしてくれちゃうのよ。

完全に良い事ずくめね。


「素晴らしい……なんという素晴らしい効果だ。超新星現れるとはまさにこの事。それも世界レベルの絶対的な」


支部長が大げさに言う。

確かにレベルは高いし、アルティメットスキルは凄く便利だけど、さっきからこの人はオーバーすぎる。

実際単純な強さなら、私より十文字さんって人の方が上だってアングラウスさんは言ってたし。


「所で……(かんばせ)さんは、もう入るギルドは決まっているのかね?君程の逸材なら、どこでも大歓迎だろう。だが君能力を最大限に発揮する事を考えた場合、日本三大ギルドに入るのがお勧めだ」


支部長さんがテーブル越しにずいっと身を乗り出して来る。


「三大ギルドは姫ギルド、迅雷ギルド、それに大和ギルドの三つを指す言葉なんだが……その中でも一番は大和ギルドだ。間違いなくここが日本ナンバーワンギドと言っていいだろう」


『馬鹿め!最強はマヨネーズじゃ!三大ギルドなど屁でもないわ!』


ぴよちゃんが訳の分からない事を騒ぐ。


そもそもジャンルが違うから、比べる事自体間違ってると思うんだけど。

いったい何がこの子の琴線に触れたというのだろうか?

本当に読めない子だ。


「私が思うに、顔さんにはこの日本ナンバーワンの大和ギルドこそ相応しい。幸い、私は大和ギルドのトップと面識がある。君さえよければ、今からでも連絡を入れようと思うのだが」


まあ途中から気づいてたけど、やっぱ勧誘だよねぇ。


一応段階を踏んではいるけど、繋がりのある大手ギルドに私を斡旋したいってのがバレバレだ。


分かりやす過ぎるよ。

隠す気なし?

それとも、大和ギルドなら私が飛びつくとでも思ってるとか?


「あのー、すいませんけどギルドの事は……」


「む、ひょっとして……もう入るギルドを決めているのかい?」


「いえ、そういう訳じゃ……」


まだギルドに入るとかそういうのは、特には決めていない。

ただ、もし入るのなら姫ギルドが一番の候補になるかな。

(にい)と交流があった場所だから。


「だったら、一度体験でもいいので大和ギルドに――」


「黙らっしゃい!ワシ等はマヨネーズギルドを設立するんじゃ!アイラブマヨネーズ!」


「……」


「……」


「えーっと、ぴよちゃん。さっき私がなんて言ったかもう忘れたの?」


「これは只の決意表明じゃ!決して騒いだわけではない!さらばだ!」


ぴよちゃんが融合で私の中に避難する。

いや、さらば所か一心同体な訳ですけども?


「顔さんは自分でギルドを立ち上げると?」


支部長はどうやら、ぴよちゃんの戯言を信じてしまった様だ。

いや名前の時点でそれはないって、普通気づくと思うんだけど……


え?

ひょっとしてあたしがおかしいの?


まあいいや。

長々と勧誘されるよりはかは、そう思って貰った方が話は早そうだし。


「ええ、そうなんです。ですから進めて貰って申し訳ないですけど……」


「まあそういう事なら仕方ない。これ以上の推挙は、君の迷惑になってしまうだろう」


どうやら、無理な勧誘を続ける気はないみたいだ。

まあ一応、協会の支部長さんだもんね。

引くべき所はちゃんと弁えてるみたい。


まあぴよちゃんのインパクトが強すぎて、毒気が抜かれちゃっただけかもしれないけど……


「ただ……ギルドの運営という物はそう簡単な物ではない。もし何か困った事があればいつでも連絡してくれ。相談に乗る事ぐらいなら出来るから」


支部長が私に名刺を手渡して来る。


「あ、はい。ありがとうございます」


「あ、それと話は変わるんだが……世界初のSSSランク登場を、協会では大々的に宣伝していこうかと。なので、是非記者会見への出席を頼みたいんだが」


「……」


記者会見に出席とか、滅茶苦茶嫌なんですけども?


その後、しつこく食い下がって来る支部長に断固ノーを突きつけ続け、何とかプレイヤー証を貰って帰る事に私は成功する。


……はぁ、疲れた。

拙作をお読みいただきありがとうございます。


『面白い。悪くない』と思われましたら、是非ともブックマークと評価の方をよろしくお願いします。


評価は少し下にスクロールした先にある星マークからになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作宣伝
異世界転生帰りの勇者、自分がいじめられていた事を思い出す~何で次から次へとこんなにトラブルが起こるんだ?取り敢えず二度と手出ししてこない様に制圧していくけども~
異世界から帰って来た主人公が、ふざけた奴らを力で無双制圧して行く話になります。
最強執事の恩返し~転生先の異世界で魔王を倒し。さらに魔界で大魔王を倒して100年ぶりに異世界に戻ってきたら世話になっていた侯爵家が没落していました。お世話になった家なので復興させたいと思います~
魔界で大魔王を倒して戻って来た勇者は、かつて転生者だった自分を育ててくれた侯爵家が没落した事を知る。これは最強男勇者が執事となって、恩返しとして侯爵家の復興に尽力する物語
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ