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第103話 SSランク攻略

「はぁ!」


「マヨマヨマヨマヨマヨ!マヨフレイム!」


ここはSSランクダンジョン最高峰『邪妖精の森』。

今現在私達は超巨大樹の洞――その中心にいる、ボス戦の真っ最中である。


陣形はピヨちゃんともんちゃんが前にでて大量に召喚された邪妖精達と戦い、私は後ろから援護するって感じね。


あ、因みにもんちゃんは十文字さんのあだ名。

年齢は彼女の方が上だけど、あだ名で呼び合おうって事になって私が付けたの。

売店ちゃんって呼び方は、ちょっと呼びづらいしね。


戦闘スタイルは、もんちゃんはユニークスキル【魔剣精製(ソードプロデュース)】で出した剣で戦う純近接。

剣でバッタバッタ敵をなぎ倒している。


ピヨちゃんは、キラキラ光りながら格闘技と炎系の魔法を合わせたハイブリッドスタイル。

魔法と拳が合わさって最強に見える!(ピヨちゃん談)

後、偶に炎の剣をぶんぶん振り回してる感じかな。


で、私はと言うと――


「行け!ティアーズビット!」


――ユニークスキル【ティアーズビット】を放つ。


これは光の雫型をした半自動行動型の飛行物体で、一度に放つその数はなんと100以上!


まあこれ自体に攻撃力はないんだけど。

じゃあどうするのかと言うと、私のもう一つのスキルと組み合わせる事で真価を発揮する。


「【裁きの光(ジャッジメント)】!」


ユニークスキル【裁きの光(ジャッジメント)】。

これは私の召喚しているヴァルキリーが敵に向かって光のエネルギー放つスキル私じゃなく、召喚したヴァルキリーの固有スキルね。


通常は一本の光線で、その攻撃範囲は狭いんだけど……これが【ティアーズビット】に接触する事で無数の光線へと別れ、光の乱反射となって広範囲を蹂躙するオールレンジ攻撃へと変わるのよ。


しかも光線はティアーズビットによって威力が増幅されるため、単体で使うよりも此方の方が一発一発の威力が上がるという素敵コンボなの。

更に更に、見た目もド派手で超格好良く、私のお気に入りの攻撃となっている。


ま、他はあんまりパッとしないってのが大きいけど。


因みに、【裁きの光(ジャッジメント)】は敵味方識別機能付きなので、敵陣で暴れまわっている二人に当たる心配もない。

正に万能攻撃である。


「ナイス憂ちゃん!」


私の攻撃で、ボスが召喚した邪妖精の三割が消し飛ぶ。


邪妖精は妖精型の魔物だ。

但し首から下は、だけど。


サイズは人間と同じぐらい。

で、絵本などでよく出て来る羽の生えた妖精の体なんだけど、その首から上は蛇や虎だったりと、完全に意味不明なちぐはぐな形をしてたりする。

可愛い見た目をしていて攻撃し辛いとかが一切ないのは有難いけど、なんかこう胸がもやっとする造形なのよね。


「【裁きの光(ジャッジメント)】!」


私がもう一度スキルを使った所で、ボスの取り巻きが完全に消える。

ボスである『邪妖精の女王』のビジュアルは、太りきった贅肉の体から透明な羽が生えた様な姿だ。


よく言えば球体。

悪く言えばデブ。

もしくは、以前のぴよちゃん似と言えなくもない。


まあ流石に肉団子と、羽毛で丸い姿は天と地ほど可愛らしさに差があるけど。


「ヴェッヴェッヴェッヴェッ」


取り巻きが全部倒された女王が不気味に笑い、その姿が変化する。

球体からイボだらけの不気味な妖精の姿へと。


第二形態だ。


変形したボスは大型の邪妖精を四体召喚して来た。

第一形態は質より量だったけど、ここからは量より質へと変わる。


「ワシに任せろ!新必殺技をお見舞いしてくれるわい!限界突破!!」


ぴよちゃんが叫ぶと同時に、彼女を包む黄金の光が天を突き破らんばかりの勢いで爆発する。

すっごいド派手。

これはあたしの【裁きの光(ジャッジメント)】が霞むわ。


ていうか、いつの間にこんな芸当を覚えたのやら。


「くらえい!」


ぴよちゃんが両手を広げると、その両手から凄まじい閃光が迸った。

ボスやその取り巻がそれを妨害しようと突っ込んで来るが――


「やらせない!【華麗なる女王の一撃(クィーンズスラッシュ)】!」


もんちゃんが乱舞スキルを発動させる。

これは女性限定のスキルで、一般スキルである【ハードスラッシュ】のレベルが上限まで上りきった場合のみ習得出来ると言われているスキルだ。


彼女の無数の斬撃に切り刻まれ、取り巻きの四体があっという間に息絶える。

但しボスは硬いので、今の攻撃でもそこまでダメージは与えられていない。

ただ吹き飛んだだけだ。


あ、因みに、スキルのレベルはレベルアップ時に同一スキルを習得すると上がる感じね。

ユニークスキルとかは取得自体がまれでまず重複する事がないから、実質レベルがあるのは一般スキルと、あたしのアルティメットスキル【聖なる戦乙女の守護(ヴァルキリー)】ぐらいかな。


まあ他にもあるかもしれないけど、アタシは知らない。


「これで決める!」


ぴよちゃんが開いていた両手を前方に揃えて突き出す。

その瞬間、もんちゃんが大きく後ろに跳躍した。


事前に知らされていない。

しかも背後の事に彼女が動きを合わせられるのは、ぴよちゃんが彼女の分身と融合しているからだ。

融合中は離れていても、本体とやり取りが出来るみたい。


「ファイナル……マヨフラッシュ!!」


まるで太陽を思わせるほどの強烈な閃光。

その余りの眩い輝きに、私は思わず目を閉じる。

だがそれでもなお瞼を貫き突き刺さる光に、私は顔の前に手をかざしてそれを防いだ。


それと同時に轟音が響き、衝撃が私の全身に叩きつけられ一歩後ずさる。


ああこれ、やばい奴だ。

今の私がこれだけ煽られるって、結構シャレにならないパワーだよ。


「うへぇ……」


光と衝撃が収まり、目を開いて私は驚嘆の声を上げる。


「ああ、こりゃ凄いわ」


この大樹は、直径1キロはあるとんでもない大きさを誇っていた。

しかもちょっとした攻撃では傷一つかない頑丈な造りだ。

そしてボスルームは中心部分。


――なのにぴよちゃんの攻撃で空いた大穴からは、外の光が見えていた。


つまり、ぴよちゃんのビームは鋼鉄なんかよりずっと硬い樹を500メートル近くぶち抜いたという事である。


「これぞマヨパワーじゃい!」


ぴよちゃんが胸元で両手を組み、ドヤ顔でそう言う。

だが次の瞬間、彼女はその場に崩れる様に倒れ伏してしまった。


「ちょ!?ぴよちゃん!?」


私は慌てて駆け寄り、倒れた彼女を抱き起こす。


「大丈夫!?」


「が、ガス欠じゃい。マヨプリーズ……」


ああ、うん。

単にお腹空いただけな訳ね。

どうやらエネルギーの消耗が激しい攻撃だったみたい。


「はいはい」


特大サイズのマヨネーズを取り出し、キャップを外して彼女の口元へとやると、その先端へとぴよちゃんが飢えた獣の様に吸い付いた。


「んまんまんまんまんまんまんまんまんまんまんまんまんま……」


「いやー、この隠し玉があれば再来週のダンジョンは私達の担当きっと余裕だねぇ」


「ふふ、そうかも」


十文字さんとダンジョンに通う様になってはや3か月。

まあはやってつける程の期間じゃない気もするけど、とにかく、私達は来週SSSランクダンジョンへと挑戦する事になっていた。


そう、SSSランクダンジョン『タワーディフェンス』に。


顔憂(かんばせうい)――レベル6,332。

十文字昴(じゅうもんじすばる)――レベル3,701。

ぴよ丸――レベル2,525。

BKブックス様より『不滅チーターによる時間回帰無双~ダンジョンに籠って1万年。最弱だった俺が失った家族とついでに世界も救います~』と改題して書籍発売中になります><

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自作宣伝
異世界転生帰りの勇者、自分がいじめられていた事を思い出す~何で次から次へとこんなにトラブルが起こるんだ?取り敢えず二度と手出ししてこない様に制圧していくけども~
異世界から帰って来た主人公が、ふざけた奴らを力で無双制圧して行く話になります。
最強執事の恩返し~転生先の異世界で魔王を倒し。さらに魔界で大魔王を倒して100年ぶりに異世界に戻ってきたら世話になっていた侯爵家が没落していました。お世話になった家なので復興させたいと思います~
魔界で大魔王を倒して戻って来た勇者は、かつて転生者だった自分を育ててくれた侯爵家が没落した事を知る。これは最強男勇者が執事となって、恩返しとして侯爵家の復興に尽力する物語
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