駄文7
駄文です。
今回は無機物になっちゃった主人公です。
『あーめあーめふーれふーれかーさーんが~』
皆様こんにちはあっしは生まれは地球の一般家庭でしたが何故か只今傘に憑依して人様の体に穴空けたり殴り飛ばしたり血の雨を体で受け止めご主人を濡れないようにと八面六臂の大活躍中でございます。
傘の使い方としては色々間違っていると思うのですがあっしの声は届かないので、色々諦めて動揺ってたところでござんす。
あっしを振り回してる方はご主人の牛璃央様と言って筋肉モリモリマッチョマンで背中に鬼背負っちゃってそうな方ですが普段は紳士的な人です。今は戦場の狂気というものかなにかに当てられて荒ぶってらっしゃいますが。
「貴様らは我らを殺しに来たのであろう?!此処は戦場だ!戦士以外は存在することは赦されん!闘いを生業とする我等にとって弱さは死に値する罪だ!逃げるな!闘え!貴様らは此処で死んで逝けい!!」
実に脳筋で草でございますね。傘な筈なんですが剣を受け止めてもたまに極小の傷が付く程度ですぐに直るし全く曲がらないんですよねぇ、傘とは一体何なんでしょうか?
おっ?考え事してるうちに敵が殲滅完了したみたいですね。相変わらず地獄絵図を書くのが得意なご主人であっしは悲しいです。
まぁお腹も膨れましたし大満足でございます。
傘でもお腹が減るのか?当然ではないですか!人間だった時のように三食食べる必要はないし腹持ちは凄く良いので満腹になったら今なら三ヶ月は食べなくても大丈夫そうです。
何を食べた?元人間として真に申し上げにくいのですがあっしの体に付いた肉や血をいただきました、引かないでくださいお願いします!
あっしは最初は頑丈なだけの傘だったのにご主人に武器として使われてるうちに肉や血が体に染み込むと感覚がしてですね…味を感じてしまったんです!仕方ないじゃないですか傘になればわかりますが、何故かあった視覚聴覚以外の感覚が無かったのですから!久し振りの味覚に感動して夢中になるもの仕方ないのです!だから私は悪くない!味?大変美味しゅうございました!!!
「この傘は俺好みの得物だな全力で振っても曲がらず折れず広げれば矢を弾くのも容易い材質を調べても不明、鑑定士も匙を投げた、血肉を浴びれば浴びるほど存在感を増していく、こいつが完成してしまうか、無限に成長し続けるか楽しみだな」
ご主人意外とあっしの事よく観とるようですね、個人的には成長とかどうでも良いけど美味しい御飯がいただきたいのでご主人にはこれからも戦場で存分に荒ぶっていただきたいです。
今日の所は街に戻るみたいですね、では皆様ごきげんよう。
感想も評価も求めてはおりません。
そっとなろうに流すだけ。
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