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女神のお気に入り少女、異世界で奮闘する。(仮)  作者: 土岡太郎
第2章 新米冒険者、異世界で奮闘する。

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38.5話 もう一つの戦い開始




 オーラが宿ると紫音はクリスに悟られないように鯉口を切り、一呼吸置いてから居合で刀を抜く! 


「オーラウェーブ!」


 今までにない速さで横一文字の光波が、クリスめがけて飛んでいく!


「!?」


 クリスは咄嗟に反応して躱したが、左腕を少し負傷してしまう。


「くっ……!」


 紫音は刀を鞘に収めると「回復薬を飲みますか?」と、クリスに先程言われた事を言い返す。


「貴女が飲まないのに、私だけが飲むわけには行かないわ」


 クリスはそう返すとレイピアを構えたので、それを見た紫音も居合の構えを取る。

 そして、紫音は自分の足に掛かっていた黒いモヤのようなものが、無くなっていることに気付く。


(この居合抜きオーラウェーブは、対人戦では危険かもしれない。スピードも戻ったし近接戦闘に切り替えよう)


「オーラステップ!」


 紫音はオーラステップによる急加速で、クリスの背後に回ろうとするが背後にはトラップ魔法が仕掛けられている。


「まあ、死角には設置しているよね!」


 だが、紫音は敢えて魔法陣を踏む!


「オーラステップ!」


 踏んだ瞬間、オーラステップで急加速して魔法トラップが発動する前に走り抜ける。


「ヘビィの効果が切れるとこれほど速いの!?」


 クリスは紫音の動きを何とか目で追い、隙を見せないようにしているが、紫音は後ろに回り込み打ち込もうとするとクリスの下に魔法陣が現れた。


「ストーンシールド!」


 地面から岩が現れ、クリスの周りに岩の壁を形成する。


「なっ!?」


 紫音の攻撃はその岩の壁に弾かれた。

 攻撃が弾かれて体勢を崩した紫音に、ストーンシールドをすぐさま解除したクリスが突きで反撃してくるが、秘眼で動体視力の上がった紫音は何とかその体勢でも防ぐ。


 クリスはさらに連続で突いてくるが、紫音はその突きを全て防いだ後に、オーラステップで一度距離を取る。


 その頃リズとソフィーは睨み合ったままであった。


(もう、何でこのジト目降参しないのよ! 怒りに任せてこっちから仕掛けた分、私から引けないんだから、年下が空気読んで引きなさいよ!)


 ソフィーはプライドが邪魔して、引くに引けなくなってしまい困ってしまう。


(こうなったらあの弓に攻撃しまくって、降参させるしか無いわね!)


「オーラステップ!」


 そのためソフィーは、弓に攻撃するためにオーラステップで、加速してリズの近くまで走って行く。


「ファントムステップ!」


 そして、高速ステップによる残像攻撃で、弓の狙いを絞らせないようにする。


「どれが本体ッスか!?」


 リズは本体がどれか迷って狙いを定められない内に、弓に攻撃され射撃体勢を崩されてしまう。

 

 ソフィーがリズの弓に攻撃を続けていると、リズは支えきれずにその場で尻もちをついてしまう。


(もうはやく降参しなさいよ! 私が虐めているみたいじゃない……)


 ソフィーは年下に攻撃していることに、根は良い子の彼女は少しずつ罪悪感を覚え打撃が緩くなる。


(このお姉さん、打撃が弱くなってきた……)


 リズがそう思っていると二人の足下に小さめの魔法陣が現れた。


(これはミリアちゃんの!)


 いち早く気付いたリズは瞬時に目を瞑る。


「フラッシュ……!」


 すると、二人の間に眩しい光が発生する!


「眩しい!!」


 ソフィーが今日二回目の目眩ましを受けてしまう。


「何でまた眩しいのよ!?」


 リズはその間にまたソフィーと距離を取る。


「さっきの魔法アンタなの魔女っ子!」


 ソフィーは魔法陣の存在から、魔法使いの仕業かと思いミリアに少し怒り気味に問い質す。


「あ……、あうぅ……、ごめんなさい……」


 その質問に、ミリアが泣きそうな顔で謝る。


「もう! いきなり眩しいじゃないのよ!」


 ソフィーは彼女が友達を助けたくて魔法を使ったのはわかっていたが、いきなり眩しくされたので、つい感情的に怒ってしまう。


「まあ、まあソフィーちゃん。彼女も友達を助けたくてやったことだから、許してあげて欲しい」


 カシードは念の為に、ソフィーとミリアの間に入って小さな魔法使いの盾になってから、彼女を説得する。


(そんなことは、わかっているわよ…)


 若いソフィーはもう自分の感情を、どう処理すればいいのか解らなくなってきていた。


「りゅうせいーきーっく!」


 その時、頭上から誰かがソフィーとカシードの間に、飛び蹴りしながら落下してくる。

 だが、ソフィーはその攻撃に逸早く気づくと、バックステップで距離を取ってその攻撃を回避した。


「今度は何なのよ!?」


 そして、感情が混乱しているところに、不意打ちを受けてさらに混乱する。

 その飛び蹴りで落下地点に窪みを作った少女は、その窪みの上でソフィーにビシッと指を指してこう言ってきた。


「ソフィーちゃん、さっきから見ていたけど、年下を虐めてカッコ悪いよ!」

「アフラ!?」

「アフラちゃん、やっと来てくれたか!」


 ソフィーとカシードにアフラと呼ばれた少女は、クラン”月影”所属のアフラ=スプロットで、年齢はソフィーと同じ17歳で活発な印象を受けうる格闘家の少女である。


「アフラちゃん! 見ていたなら、もっと早く出て来なさい!」


 カシードのこの意見にアフラは元気いっぱいに、満面の笑顔でこう答えた。


「すみません、ハゲ先輩! お腹減ったのでバナナを食べていました!」

「ハゲじゃなくてスキンヘッドな!」


 リズは自分と同じバナナ好きの格闘家のお姉さんに少し興味を覚えた。


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