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女神のお気に入り少女、異世界で奮闘する。(仮)  作者: 土岡太郎
第8章 少女新たなる力で無双する(予定)

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296話 ヒュドラ撃破





 前回のあらすじ?


 <10月1日 午前5時 ミレーヌ屋敷 裏庭駐馬車場>


 ミス・シオン(以後㋛)「さあ、今回から本編前の茶番の新企画が始まります。何かと言いますと秋野菜を使った料理企画です。その名も」


 <シェフ ソフィー  秋野菜スペシャル>


 ㋛「料理をする皆様方の献立の参考になればと思っています。では、今回の主役、<炎のツンデレ目料理人>ソフィーちゃんです!」


 ソフィー(以後㋞)「こんなに朝早くから、料理を作るって聞いてないんだけど!? そもそも、料理企画はジト目がやるべきじゃない? 悪いけど、私はこう見えても料理はソコソコできるから、面白い内容にはならないわよ?」


 早朝からツンデレキャラ全開でいるソフィーを無視して、シオンは進行を続ける。


 ㋛「あと、今回もう一人ゲストがいます」

 ㋞「私を無視して、進行しないでよ!」


 ㋛「黒いポニーテールが似合う、FTV(フェミニーステレビ放送)のマスコット、ShiONちゃんです!」


 シオンに呼び出されたShiONちゃん(中の人アフラ)は、大きな丸い胴体に手と足が付いており、後部にはポニーテールも付いている、所謂ゆるキャラである。


 ShiONちゃん(×アフラ)は、画面に現れると軽やかに元気よく動き、場を和ませてくれる。


 そして、その光景を見て馬鹿笑いするアキムラD(以後㋐)。


 <ビストロ ソフィー 本日のメニュー>


 ㋞「前菜は、タコと三色のピーマンのマリネ。続いては鯛と秋野菜のシンフォニー」


 そして、ソフィーは手に持った鞄から、”パイ生地”を取り出すと意気揚々と語りだす。


 ㋞「最後はコレ、このお姉さまに昨日わざわざ作って貰った”パイ生地”を使った料理、秋野菜のミートパイよ!」


 その後、ソフィーはクリスに思いを馳せながら、頭お花畑で自分の計画を話し始める。


「後でお姉さまに御裾分けを持って行って、好感度をアップさせるんだから~」


 クリスの故郷イギリスでは、パイ料理は代表的な料理で彼女もよく作っては、クランメンバーに振る舞っている。


 そこで、ソフィーは自分もパイ料理を作って、敬愛するクリスに食べてもらい好感度をあげる計画である。


 ㋐「シェフ、ヤル気満々だね」

 ㋞「もちろんよ。そうでなければ、こんな朝早くから料理なんて作らないわよ!」


 ㋛「今回一つお願いがあります。できるだけ、美味しいものを食べさせてくだい」


 シオンがリズに頭を下げてお願いすると、ShiONちゃんも続けて体を曲げてお願いしてくる。


 ㋞「安心しなさい! 少なくとも、ジト目のような膨れ上がったスパゲッティは出さないから!」


 そして、一同は移動するために馬車に乗り込む。


 キグルミであるShiONちゃんは、足の可動域が狭く馬車の荷台になかなか乗り込めずに”チクショー”とばかりに悔しがっている。


「いや、アンタ(アフラ)の身体能力ならジャンプすれば乗れるでしょうが!」


 ソフィーのツッコミが決まったところで、一行は馬車に乗って現場へ向かう。


 登場人物 

 ミス・シオン(紫音) ソフィー ShiONちゃん(アフラ) アキムラアキ

 撮影・エレシノ(エレナ) 


 次回へ続く



 #####




「援護のおかげで、だいぶ楽になったよ」


 紫音、リズ、ノエミ、リディアの遠隔攻撃による援護を受けたアキは、ズゴーレムに攻撃目標の変更を、頻繁に行わなくて済むようになりかなり負担が減る。



 ヒュドラの首は再生する度に、援護の四人の攻撃だけで落としているので、ズゴーレムはヒュドラの胴体への攻撃に専念することができダメージを与え続けていく。


 こうなると、後はもう消化試合であり、ヒュドラ撃破は時間の問題となる。

 作業は単純となり緊張感は薄まり、そうなると睡魔がアキを襲う。


「あっ… ヤバい… 寝落ちしそう… 」


 アキが睡魔と戦いながら、まどろみの中でうつらうつらしていると、


「ちょっと、アキさん! 今、寝ようとしていたでしょう!?」


 ソフィーが絶妙なタイミングで、突っ込んでくれたためアキは眠らずに済む。


「いやー、ソフィーちゃんのツッコミアラームが無かったら、危ないところだったよ。昨晩エレナさんと熱いカプ論議を夜中までしていたら、眠くなってしまって…」


 アキはあくびをしながら、眠りそうになった理由をソフィーたちに語る。


「昨日眠る前に私が忠告したのに、結局夜ふかしをしたの!?」


 それは、理由というほどのモノではない呆れる内容であり、それを聞いたソフィーは当然こう突っ込む。


「ソフィーちゃん…。腐女子が二人揃えば、カプ論議がおこなわれるのは、あたりまえと言われていることだから! むしろ、カプ論議をしたのに喧嘩別れしなかった事を、褒めてもらいたいぐらいだよ!!」


 だが、アキからはドヤ顔気味で、このような逆ギレに近い反論が返ってきた。

 しかし、そこはツンツン気の強いソフィーである。


「褒めるわけ無いでしょうが、この駄目先輩2号!」


 一歩も怯まずに、ツッコミを入れた。

 そうこうしているうちに、アキ達はヒュドラを倒すことに成功する。


「いや~、みんなで力を合わせて大型モンスターを倒す、MMORPGのボス戦を思い出したよ。そして、寝落ちしてPTに迷惑かけたことも… 今となっては何もかもが懐かしい…」


 ヒュドラを撃破したアキは、魔力回復薬を飲みながら遠い目をして、懐かしき日々を思い出す。


「MMORPG? また、ワケのわからない単語を言って… まあ、解るのは今も迷惑を掛けているってことね」


「おっ、ソフィーちゃん。今日はいつにもまして、毒舌ツッコミだね。お姉さん、ツンツンツッコミは好きだけど、毒舌ツッコミは好きじゃないよ」


「誰がツンデレよ!」


 ソフィーのツンツンツッコミが、決まったところで次回へ続く―



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