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女神のお気に入り少女、異世界で奮闘する。(仮)  作者: 土岡太郎
第4章 冒険者の少女、新しい力で奮戦する

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123話 双剣少女、頑張る。その2





 ソフィーが喜びに浸っていたのも束の間、トロールの放った矢が飛んでくる。

 彼女はそれを回避して、飛んできたほうを見ると遠くに弓を持った小型のトロールが立っていて、二射目を放とうとしていた。


「遠いわね……」


 ソフィーは距離があるためどうしようかと思っていると、再び頭の中にミトゥースの声が聞こえてくる。


 ”遠い敵に対する攻撃方法もあるわ。2つの鞘に付いている女神のクリスタルに、オーラを注ぎ込みなさい“


 ソフィーは指示通りに腰に装着させている鞘にある女神のクリスタルに、オーラを注ぎ込むとクリスタルが輝き始める。


 ”では、鞘にあのトロールに攻撃するように念じて”


「鞘に念じるって何よ!?」


 ソフィーはその馬鹿げた指示にそう突っ込んだ。


 ”いいからやりなさい!”


 ミトゥースの指示する圧に負けソフィーは従い、トロールの第二射を回避した後に


 ”その鞘の正式名称は、ゴッデス・デュアル・スカバードゥ・ファミリア(GDSファミリア)よ“


「あの弓を持ったトロールを攻撃して、ゴッデス・デュアル・スカバードゥ・ファミリア!」


 ソフィーは頭の中で、鞘に攻撃指示を念じる。

 指示を受けた鞘は自動で鞘先をトロールの方に向けると、鞘口の近くから飾り程度の小さな三角形の翼が2枚現れ、鞘口からオーラを噴出させてGDSファミリアとなった。


 そして、腰のベルトから外れてミサイルのようにトロール目掛けて高速で飛んでいく。

 GDSファミリアは飛びながら鞘先からオーラの剣が現れ、そのまま飛び続け目標のトロールの頭部と心臓の位置に突き刺さると、貫通して魔石に変化させる。


 目標を倒したGDSファミリアはソフィーの元に帰ってくると、自動で彼女の腰に戻った。


「すごく便利な武器ね、オーラをかなり使うけど……」


 彼女はGDSファミリアでの攻撃をそう評すると、次のトロールに向かう。

 ソフィーは力が弱く更に武器を片手持ちするため攻撃力が弱い。


 それでも彼女が二刀流を選んだのは、その生まれ持ったオーラ総量の多さを活かして、オーラを宿して武器の攻撃力を上げるオーラブレードを、多用する戦闘スタイルを選べたからであった。


 ソフィーはトロールの攻撃を回避すると、もう慣れた作業といった感じに左脚の側まで行って左脚を切断して、膝をついて姿勢の低くなったトロールの背中にジャンプして、背中に到達すると踏み台にして一気に頭部を攻撃する。


 逆手に持った二本の剣の刃を下にして頭部に刺すと、そのまま振動剣の切れ味と重力の力を活かして切り裂きながら下に滑り落ちていく。

 彼女が地面に到達した時、トロールはそのダメージで魔石に姿を変える。


「ホント、いい切れ味ねこの剣。シオン先輩の表現じゃないけど、トロールがバターみたいに斬れるわ……」


 ソフィーは少し離れた所で、苦戦している味方を見つけるとそのトロールの頭に攻撃命令を出す。


「いきなさい、GDSファミリア!」


 GDSファミリアがトロールの頭部を目標に、オーラを噴出させながら飛んで行き見事頭部を破壊する。


 ソフィーは次のトロールも手順通り倒すと、更にその近くにいたトロールと対峙した。

 そこで武器に付いた女神の宝玉の輝きが収まり、特殊能力の発動が停止する。


「もう、効果が切れたの?」


 驚いているソフィーにトロールが攻撃を仕掛けてくる、彼女はその攻撃を何とかバックステップで回避した。


(まずいわ、オーラが使えなくなったら私の素の攻撃力では、トロールに大したダメージは与えられないわ)


 ソフィーは撤退を決意し後方に走り出す。

 後方に下ってきたソフィーは、高級オーラ回復薬を飲んでオーラを回復させようとするが、オーラが回復しない。


(オーラが暫く使えないって、こういうことなのね……)


 ソフィーはオーラが使えない以上、トロールと戦えないのでどうしたものか途方に暮れる。

 ユーウェインはアコンカグアの攻撃は回避すると、アコンカグアの遥か頭上に大きな女神の聖印が現れた。


「ゴッデスレイ!」


 エスリンがそう唱えると、上空の聖印から光の柱が降り注ぎアコンカグアにダメージを負わせる。


 再びアコンカグアの攻撃を回避したユーウェインであったが、エドガーの魔法が発動しない。ユーウェインはエドガーの方を見ると、彼は女神武器の特殊能力発動と今迄の最高位魔法発動の負担で、苦しそうにその場に膝をついていた。


「エドガー!」

「エドガー先輩!」


 エドガーは、ユーウェインとエスリンの呼びかけにも答えられない。


(無理をさせすぎたか……)

「エドガーを後方へ!」


 ユーウェインはアコンカグアの攻撃を回避しながら、エドガーを後方へ連れて行くように指示を出す。


(他の魔法使い達も手一杯か……)

「耐久値削りはここまでか……、使うか……!」


 ユーウェインは周囲を見ながら、女神武器の発動を決断する。

 彼がここまで温存していたのは、倒しきれなかった時に逆にピンチに陥るかもしれないからだ。


 彼はグラムリディルを構えると「女神の祝福を我に与え給え!」と祈りを込めて、魔力をグラムリディルに注ぎ込む。


 するとグラムリディルに取り付けられた女神の宝玉が輝き始め、彼に戦闘能力アップと魔力ブーストを与える。


「いくぞ、アコンカグア!」


 ユーウェインはアコンカグアの攻撃を回避し、エスリンのゴッデスレイがアコンカグアにダメージを与えたのと同時に、オーラステップで急加速して突進し足元まで向かう。


 アコンカグアはそれに気づくとすぐさま武器を振り上げるが、ユーウェインが先に足元まで到達する。


「魔法剣メイルストローム!」


 魔法剣メイルストロームを左脚に叩き込むと、アコンカグアの左足を斬撃の痛みが襲った後に左脚を中心に大きな水柱が渦を巻きながら上昇して、左半身にダメージを与えた。


「グッ!」


 アコンカグアは呻き声を少しだけ出すと、すぐさまユーウェインに反撃しようとするが彼はすでに右脚の斜め後ろに移動しており、今度は右脚に魔法剣メイルストロームを叩き込む。


 次は右半身に渦を巻いた大きな水柱がダメージを与える。


「このまま、押し切る!」


 ユーウェインは更に攻撃を続けようとするが


「ナメルナ、ニンゲン!」


 アコンカグアはそう言うと、右足を横に大きく上げてそのまま勢いよくおろして、地面を

 力強く踏みつけた。


 すると、アコンカグアを中心に地面が激しく揺れ、ユーウェインは体制を崩してしまう。


「しまった、震脚か!?」

「モラッタ!」


 アコンカグアは体勢を崩したユーウェインに、右足で蹴りを入れようとしてくる。


「くっ!?」


 ユーウェインは咄嗟に左腕の盾を構えるが、まともに受ければ恐らく大ダメージを受けるであろう。




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