昴との出会い
はぁ…なんかやばいところに来ちゃったかも…
私は心の中で思った
私は水島紗南。高校1年生だ
ここは全国でも不良校としてとても有名な波原学園だ
なんでこんなところに来たんだろう…
「まぁ、じきになれますよ」と担任になる人が言った
「さぁ、じゃあ教室に行きますか」
私は結構表情が出ないほうだから無愛想とよく言われる。だからこの学校で友達などを作るつもりもないし関わるつもりもない だってあいつらにバレたら終わりだから…
無事に自己紹介が終わり、教室から出ようとした時 「お前、誰だ?」一人の男が言った
失礼な男…
「人に名前を聞くときは自分から名乗るべきじゃない?」
その男は呆気にとられていた。
なんでそんなに驚いているのかしら?
そう思った その瞬間…
「くくっ… お前面白いな」 …は?
なに言ってんのこの男?
「俺の名前は鷹野昴 1-Aだ」
「ちゃんと名乗ったぜ、お前も名乗れ」
なんなの…
「水島紗南 今日編入した 1-B」
「なるほどね〜今日編入したならわからないはずだ〜」 その男はそのままケータイを取り出し誰かに電話をかけた その間に私は逃げようとしたが捕まえられ
「逃げてもどーせ捕まえられるよ〜」と言い、私の手を掴んだ
「あ、もしもし〜奏多? 俺〜 今さぁー面白い奴見つけたんだけどお前のクラスに今日編入した水島紗南って奴〜 いる〜?」
「いるわけね〜 じゃあ入れていい? サンキュー」
「てゆーわけだからねー」
「あんた頭おかしいんじゃないの?なに言ってるかサッパリ意味不明なんだけど」
今のでわかったら逆にすごい こいつ頭おかしいんじゃないのか?
「あんたじゃなくて昴ねー?今度からそう呼んでね、紗南?」憎たらしい…
「後、紗南は明日から生徒会の会計ね!」 …は?
「そんなに簡単に決められるの?てか、第一私やるとか一言も言ってないんだけど」
「生徒会のメンバーは会長が勝手に決められるからねー後、拒否権はないよー」ニヤッと笑いながら昴は言った
ヤバい…派手に目立ったらあいつらにバレてしまうのに…