現状と疑問と悲劇
あれから5年がたった。おむつという第二試練越え、ようやく言語がだいぶ話せるようになった。時は夕方、そろそろ四神を一回呼んでみようかなと思っている。そのまえにこの国を調べるため、屋敷の俺の部屋で国に関する本を書庫からカーラに言って持ってきてもらっている。カーラは俺のそば付きのメイドだ。髪は茶髪に瞳は茶色の女、性格はしっかりものだがちょっと抜けているところがある。
「アラン様はまだこんな年なのにもう本が読めるなんてすごいわ」
「カーラ、本を読む邪魔だからちょっと黙っといてね」
「あぁ、アラン様のサド発言はいつ聞いてもいいわ」
ここがカーラのちょっと抜けているところかな。俺は本を読む、何々ここはユーラス大陸という大陸で、大陸の中央部にある、今俺がいるのがシリウス四世が治めるシリウス王国。うちのおやじは王国正規軍連隊長、貴族の伯爵という立場である。貴族の爵位はうえから公爵、侯爵、辺境伯、伯爵、子爵、男爵と、これらまとめる王。周りの国は王国から見て、北から東に領地をもつ、ルイ=ヴィクトル帝国、西に聖クリスティ法国、南はエヴァ山脈という山脈がある。他にも国があるが今はいいだろう。じゃあ、本命の魔法のほうに。
「カーラ、魔法について知ってるか」
「……魔法ですか、ちょっとだけなら。魔法には四属性、火、水、風、土が主流です。あと他に、光と闇があります。普通の人は魔法に使う魔力を持たず、ごく一部の人が一つだけ適合する属性を持ちます。まれにダブルやトリプルという二つ三つを持つ者が産まれます。ちなみに、わたしには魔力はありません」
「ふうん。カーラ魔力があるかどうやって調べるんだ?」
「魔力調べるには、魔力量装置という装置を使います。確か、屋敷にもあったはずです。行って、取ってくるのでちょっと待っといてくださいアラン様」
「あぁ、わかった」
カーラは部屋の戸を開け装置を取りに行った。気ままに待とうじゃないか。1分、2分ほどでカーラが戻ってきた。
「アラン様、持ってきました。まずはこの球体に手を当ててください、すると無色か赤、青、緑に変わります。色が濃いほど魔力が多いです。そして無色は魔力が無いということになります」
手を球体に当ててみると、緑になり割れた。はい、チートきましたよ。
「カーラ」
「アラン様大丈夫ですか!すぐに、旦那様と奥様を呼んできます!」
カーラが慌てて戸を開けて飛び出て行った、別に怪我はないけど。次に戸が開くとカーラとおやじとおかんがいた。
「アラン怪我はない!カーラにアランが魔力量装置使用中に装置の球体が割れたって聞いて」
「アランすごいじゃないか。魔力量装置を割るなんて、僕の場合は青で止まってしったよ」
「僕は大丈夫だよ、お母様。お父様、母様がすごい顔で睨んでいるよ。あとカーラ、お母様とお父様を呼んできてくれてありがとう」
「いえわたしは、当然のことをしたまでです」
「えっ、痛い痛い」
「あなた息子が危ないめにあったのに、なにを言っているのですか!」
おかんがすごい剣幕でおやじの耳を引っ張っている。
「落ち着いてエリー、僕が悪かったから」
自業自得だおやじ、自分で地雷を踏んで。お愁傷様で。などと、心の中で言った。だいぶ、魔力があることがわかった。四神を呼ぶのは明日だな。
私は、初めての投稿なので指摘をお願いします。
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