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私のピアノ

作者: 緑川きね

粗大ゴミに、業者によって捨てられたピアノが置かれた。


お金ががないと言われ続けてピアニストを辞める岐路に立っている私と重なってしまい、つい触らせて欲しいっていってピアノを鳴らすと見た目がボロボロになってるだけでいい音が鳴る。

私はタダ同然の山奥の一軒家を借りて、

古いピアノを業者から譲り受けてピアノを弾いている。


すると練習量が増えたせいか、街に出て酒場でピアノを弾くと賞賛され、酒場で弾かせてもらうそとになった。

とある日突然拍手をされ、


「まったくもって素晴らしい」


と、高そうな服装をした男性が話しかけられた。


「ピアノの腕もそうだがアメジストのような紫色の瞳とオニキスのような黒髪…私の屋敷で弾き続けてみないか?」


と私にとっては嬉しい話ではあったが、男性の目が嫌で、


「せっかくですがここで弾くのが私には合ってます」


と私は断った。


「まったくもって勿体ない」


とそう言って男性は諦めてくれた。


それから酒場でピアノ、家でピアノを弾いて私は幸せだ。


この家のピアノは私のお守りのようになっていた。


私は数年後有名なピアニストになったが、あのボロボロのピアノは私の傍にいつも置いてある。



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