ふたりの沈黙
どうせ僕には何もできないよ
キミが期待していることの半分も
応えることはできないと思う
消極的な僕は
演技でも何でもない
誰もがそんなに完璧なんかじゃないから
最初は無理だけど
わざとでもいいから
肩の力でも抜いて
笑ってごまかしてみようよ
ふざけあって
そのあと
沈黙が少しあって
ふたりの距離を
感じられずにはいられなくて
重い空気のなか
苦笑いしたあと
また少し沈黙が続いて
キミの気持ちを確かめようとしてた
苦笑いも僕のほうが先で
ふたりでこうしている事実
キミの言葉を借りるなら
「幸せって、気づかないうちに
自分のそばにあるといいよね」
気づかないこと
いまのふたりの中では
たくさんあるけれど
キミの笑顔になら
応えようとする
応えないといけない気持ちがあるから
ふざけあうこと
もう止めよう
キミもたぶん
気づいているだろうから