登場人物紹介4(☆)
それでは今回も登場人物紹介に入らせていただきます。第4章において影響力の高い人物たちです。
毎度お馴染み、イラスト付きの解説です。良かったらご覧下さいませ。
✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎
《トマリの家族》
✴︎桂木凛太郎(第4章時点で三十三歳)
トマリの兄。住んでいるのはトマリの地元の観光地。両親が中心となって経営している温泉旅館にて支配人を務めている。仕事はバリバリこなすが機械関係は苦手で、そこに関しては従業員に頼ることも多い。
生真面目で硬派という長所を持つ一方で、話し方が無骨であり融通も利かない。トマリとは五歳離れているため、兄妹の間に共通の話題もあまりなかった。しかし実は妹に対する家族愛は強い(表面上はほぼわからない)
千秋カケルには少年の頃に会っていて本名も知っているが、現在もトマリと繋がりがあることまでは知らない。
かつて妹を連れ出した男がすぐ近くにいると知ったらどうなってしまうのか……!?
✴︎桂木朔太郎(第4章時点で六十歳)、桂木美晴(第4章時点で五十四歳)
トマリの両親であり温泉旅館の経営者。二人とも朝早くから仕事に出る生活を送っている。
仕事中は着物姿であるため、着付けも慣れたもの。旅館の中で見られるレトロなアイテムも大体二人のセンスで取り入れた。
朔太郎はおおらかな性格で美晴は気遣い屋。
トマリとはたまに連絡をとる程度だったが、干渉しすぎないよう気をつけているだけで、しっかり気にかけてはいる。特に美晴は実際に顔を合わせると、スイッチが入ったように心配性や世話焼きが発動する。
昔、北欧から旅行に来た家族のことを覚えていた。凛太郎と同じく今のトマリの交友関係はほぼ知らない。事実を知ったときの反応は如何に。
《温泉旅館『桂木』の従業員》
✴︎大石友加里(第4章時点で四十七歳)
温泉旅館の従業員。客室係としての仕事に加え、ホームページの運営も担当している(先任の従業員がいたらしいがその人はすでに退職している)
ホームページが昔のデザインのままであることが気になっていて、リニューアルを提案したのも彼女である。
明るく穏やかな人柄で、出会ったばかりのトマリのこともすぐに安心させることができた。若い人に対して好意的。
旅館の仕事を楽しんでおり、この観光地をもっと盛り上げられないかと、普段から幅広い視野で周りを見ている。
人から好かれるタイプで、他の従業員たちも彼女に信頼を寄せているらしい。
《アパレルショップ『cygnet』のスタッフ》
✴︎倉橋綾(第4章時点で二十八歳)
トマリが一月まで働いていたショップの店長。アパレル歴は九年ほどになる。
婚約者がいるものの、仕事にも意欲的に取り組みプライベートと見事に両立している。
トマリより一学年上。同世代と言えるトマリに対し、今後の飛躍をかなり期待していた。店舗のサブリーダーに育てることも考えていたが、その矢先にトマリから退職の申し出を受けて激しく動揺する。
要領は良い方であるが、たまに上手くいかないことがあると全部自分のせいと考える癖があるらしい。退職の話も最終的には受け入れたが、快く見送るのは難しかった様子。
ところでトマリとカケルさんは同じ誕生日であることが判明いたしました(自称ダニエルとカケルさんが同一人物だからそういうことになるんですよね)
せっかくなので今年は二人のお祝いがしたいなぁと思いまして、このイラストを描いてみました。
楽しそうな雰囲気が伝わっていると嬉しいです。
二人ともどんどん表情が豊かになっていくなと感じております。
もう一枚、三月の展覧会企画の方に出した絵がございます。
76話『持ち堪えて、砂時計」でトマリが胸の内で言っていた「春が、恋しい。私は桜が好きだ。藤も好きだ。同じ時期に咲けたら良かったのに」という言葉からインスピレーションを受けました。
ならば咲かせましょう。そんな発想です。
と、いいますか、おそらく二人の精神世界ではこのような光景も実現しているのでしょう。いつかトマリも夢の中でこの二つの花を見ていましたし。
一言では言い表せない信頼関係を表現してみたつもりです。
二人がこんなふうに優しく寄り添える未来が来るのか、作者自身もとても気になっております。
ここまでご覧下さり本当にありがとうございます。
次回、またある人物視点のサイドストーリーへと進みます。全4話。今度は誰にスポットライトが当たるのでしょうか!?
近日公開予定ですので、しばしお待ちくださいませ。




