第962次戦争 III 戦争屋との遭遇
少しだけ鬱要素あり。
苦手な人は途中から次回のおまけを読んでください。
すみません。
とりあえず前線へ戻らなければ。
前線に着いた。
敵が一人。
その周囲に水溜まりが多数できており、そこに時々放電が見られる。
しかも肉の焦げる匂いが周囲に充満している。
成程。
相手の武器は水と改造スタンガンか。
実に厄介だ。
しかも敵はフルフェイスヘルメットに防弾チョッキで身を包んでいるため、狙撃も難しい
とりあえず後ろから水をかけるように機関銃で撃ってみる。
が、水は飛ばせたが効果なし。
しかも敵に気付かれた。
ここはナイフで接近戦に持ち込むのが良いだろうか。
スタングレネードを投げ、隙をつく。
この際聴覚は捨て、目だけつむる。
使うナイフもただのナイフではなく、致死性の猛毒と即効性の高い麻痺毒を塗ってある。
これを投げつける。囮。
さらに接近し、切りつける。同じく囮。
息を止めて後ろに下がる。
ガスグレネード。
フルフェイスヘルメットでは即座にガスマスクをつけるのは無理だろう。
しかしフルフェイスヘルメットの中にもガスは入る。
しかしこれも囮。
本命は……
そして息を止めたままがら空きの首筋へナイフで切りつける。
このまま毒が回れば終わりだが、麻痺が効いているうちに機関銃を掃射。
さらに手榴弾を複数投げつける。
戦争屋相手に油断するな。
戦争屋はオーバーキルでも生きている。
戦争屋を人間と思うな。
など、我々戦争屋には不名誉な言葉が付いて回る。
それほどまでに戦争屋は厄介なのだ。
少なくとも、これだけやっても死体を確認するまで気を抜けない程度には。
煙が少しずつ晴れてくる。
その中に人影が見える。
ここから、苦手な人は次回のおまけへ行ってください。
満身創痍のその身でも、眼にはぎらついた光を宿しながら。
片手でも持てる拳銃を、両手で持ってなおふらつきながら。
彼は最期に云った。
敵に殺される位ならば。
そう云って、自分の方へ銃口を向けて。
引き金を引いた。
何回も何回も。
やはり狂っている。
狂ッテイル狂ッていル狂ッテイルクるッテイル狂っテイる狂ッテイル狂ッテイル狂ッテイル狂ッテイル狂ッテイル狂ッテいル狂ッテイル狂ッテイル狂ッていル狂ッテイルクるッテイル狂っテイる狂ッテイル狂ッテイル狂ッテイル狂ッテイル狂ッテイル狂ッテいル狂ッテイル狂ッテイル狂ッていル狂ッテイルクるッテイル狂っテイる狂ッテイル狂ッテイル狂ッテイル狂ッテイル狂ッテイル狂ッテいル狂ッテイル狂ッテイル狂ッていル狂ッテイルクるッテイル狂っテイる狂ッテイル狂ッテイル狂ッテイル狂ッテイル狂ッテイル狂ッテいル狂ッテイル狂ッテイル狂ッていル狂ッテイルクるッテイル狂っテイる狂ッテイル狂ッテイル狂ッテイル狂ッテイル狂ッテイル狂ッテいル狂ッテイル狂ッテイル狂ッていル狂ッテイルクるッテイル狂っテイる狂ッテイル狂ッテイル狂ッテイル狂ッテイル狂ッテイル狂ッテいル狂ッテイル狂ッテイル狂ッていル狂ッテイルクるッテイル狂っテイる狂ッテイル狂ッテイル狂ッテイル狂ッテイル狂ッテイル狂ッテいル狂ッテイル狂ッテイル狂ッていル狂ッテイルクるッテイル狂っテイる狂ッテイル狂ッテイル狂ッテイル狂ッテイル狂ッテイル狂ッテいル狂ッテイル
この世界も。私も。彼も。全てが。
どうしようもない程に歪んでいる。
こうして戦闘が終わった。
子供「ママー、どうろがまがってるよー」
母親「そうね、コンクリートが暑さで歪んじゃったのね。」
次回 第962次戦争 IV 完