表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/10

桃香とのクリスマスデート

8月、俺は同人誌の即売会に参加した。俺が描いた漫画の内容は美少女が悪の軍団と戦うアクション漫画だ。ちなみに千鶴先輩も同人誌の即売会に参加した。ちなみに内容はBL。そして9月には文化祭でまた新たに別の漫画を描いたのである。




そして10月8日は桃香の誕生日だった。俺は朝、桃香と一緒に学校へ向かう際、誕生日プレゼントを渡した。プレゼントの中身はスマホのカバー。桃香は「ありがとう!私、大事に使うからね・・・」と俺に言ってくれた。ちなみにまなかからも誕生日プレゼントを貰ったようだ。




◇ ◇ ◇




12月24日、クリスマスイブ当日。いよいよ冬休みに突入した俺は桃香をデートに誘った。ちなみにまなかは冬休みに突入した早々、部活の合宿があるので不在。楠本もモデルの仕事のため東京に出かけている。




「おはよ、樹くん」


「ああ。おはよう、桃香。準備遅いな」


「だってクリスマスイブなんだもん。そりゃ準備に時間かけちゃうよー」




俺は桃香を迎えるとバスに乗り、この都市最大の繁華街に足を伸ばした。桃香はクリーム色の帽子と黒いコートを見にまとっており、桃香の綺麗な長い黒髪とよくマッチしているのだ。




俺たちは、今話題の映画を見ることにした。映画の感想はただ良かった、感動した。これに尽きる。そして桃香は感動のあまり泣き出していた。しかも、「樹くん。私、この映画に感動したよ、感動したよ・・・」と何度も言っている。


映画を見終わってからは、ファミレスに行き昼食を食べる。俺はステーキセットを、桃香はパスタとピザを注文した。


昼食後はカラオケ店に入った。結局3時間くらい歌ったのだが、最後に桃香から「これ私と一緒に歌ってよ」と言われたので桃香と一緒に歌うことになった。で、その歌うことになった歌が・・・




「とっとり〜走るよナシ太郎〜さきゅーを〜走るよナシ太郎〜だーい好きなのは〜(はいせーの!)にじゅせーきなし〜(オレもー!)やっぱり〜走るよ〜ナシ太郎〜(タイガー、ファイヤー、サイバー、ファイバー、ダイバー、バイバー、ジャージャー)」




『とっとりナシ太郎』。鳥取県を舞台に、梨の形をした動物と人間の子供が絆を深めていくアニメである。放送開始から約20年経った今でも人気の歌で、アニソンランキングでは常に上位だ。・・・しかし、なぜ桃香がこの歌を歌いたいと俺に言ったのは不明である。




そして最後は2人でプリクラを撮って帰宅した。季節は冬。もう真っ暗だ。流石にチューはしなかったが、お互い手を繋いだ写真、そして2人でハートの形を作った写真はまさにカップルそのものだ。我ながら見てて恥ずかしい物がある。




「これ言うのもアレなんだけど、我ながら見ていて恥ずかしいわね・・・どう考えてもカップルにしか見えないわ」




桃香もそう思っていたらしい。そして帰宅し、マンションのエントランス前でクリスマスプレゼントの交換をする。俺は桃香が前々から欲しいと言っていたアクセサリーを差し出す。そして桃香から俺に渡されたクリスマスプレゼントは・・・前々から欲しがっていた、ゲームソフトであった。そして、




「樹くん、話があるの。せっかくのクリスマスイブだから、今日言わないといけないっと思って・・・」




桃香は俺に向かって、こう言ったのであった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ