4月5日
初投稿
日記のような、詩のような、曖昧なモノです。
空を見上げて 息を吐く
まだ肌寒い 春の夜空に
白んだ息が ぼんやり広がる
その日一日の 出来事を
じゅんぐり 思い出しながら
手に持つ煙草に 火をつける
空を見上げて 息を吐く
漂う紫煙が 月に照らされ
微かな香りが 鼻腔をくすぐる
脳裏の景色に 霞がかかり
わるい出来事も よい出来事も
すべてが白に 包み隠される
きらめく星を ただ漠然と
ながめて私は 考える
明日はどんな一日なのか
明日は何が起こるのか
答えを求めず ただ考える
ふと指先に 熱を感じて
記憶のもやが ぱっと消え去る
漂う紫煙は 空へと昇り
私はひとり 地に残される
空を見上げて 息を吐く
今日の夜空に 別れを告げて
踵を返して 帰路につく
明日は何時に起きようか
朝食は何を食べようか
思考がゆるり 回り始める
次の夜空は どんなだろうか
きっと明日の 私もこうして
空を見上げて 息を吐く
空を見上げて 息を吐く
お目通しいただき、ありがとうございました。