町をつくろう!
いらっしゃいませ~
セツナっちと、トワ君の”鶏購入ミッション”も無事?に終わり、安心したのも、束の間。セツナっちに懐いていた、熊耳の女の子が、マーレさんをママと…。ふぅ。何とか、説得し、養子縁組が成功した。
もっとも、セツナっちも”母”までやる気はなかったようだし。条件さえ整ってしまえば、話は早かった。今は、マーレさんの旦那、熊ッチョこと、ブラウンさんを連れて、”裁縫の腕前”やらを見に行っている…。ポージングを仕込んでるのではないだろうか…少々心配だ。
「トワ君、悪いけどセツナっち呼んできてよ。そろそろ大丈夫だと思うから。」
「いいよ。で、姉貴に何の用?」
「街の設計どうなってるかと。」
「忘れてんじゃね?小旅行も行ってたし。ぶち切れてたし?」
ぶち切れは関係ないと思うが…
「そろそろ建設始めたいんだよ。お迎えも近いし。そうだ。雹の話聞いた?」
「ああ、聞いたよ…」
「どうすんの?」まぁ。
「行くさ、もちろん。」
その目に光るは、勇者の覇気、勇気か。後光すら見えてくるようだ。
「だよね~速い方がいいね。お迎え後かな。依頼もあるからいそがしいね。」
「悪魔退治したら海の幸さ。漲ってきたぁ~!呼んでくるわ!」…
「悪いね。セツナっち…でトワ君どしたの?」
片や、げっそり顔の勇者様。片や不満顔の勇者様。一体何が?
「…暑苦しかった…」
うん?
「忙しいのに…ポージングを仕込んでたのよ。何よ。用って?」
…ポージング…裁縫の腕前じゃないのかい!しかも、筋肉が仕事か?
「…」
「なによ。用がないなら行くわよ?」
半分キレてるセツナっち…困ったもんだわ。筋肉もキレてる~!って言うそうだが…
「…まぁ、いいわ。町の企画どうなってる?そろそろ始めたいのだけど…?」
「ふん。そんなものとっくに終わってるわよ…ここにね!」
と、自身の頭をつつく。
「…セツナっち?」
「冗談よ。はい。これ。大体の街並みと、住宅の規格ね。フロアが狭いから。最初のフロアは銭湯、教会、役場・集会所ね。
次のフロアを店舗兼住宅の市場方式ね。で、住宅フロアは別。基本2階建て。一軒の大きさは共通ね。庭付き30坪くらいかしら?文句があるやつは追い出して。
で、これが教会ね。シスター来たら調整ね。こっちが集会所。一時避難民とか。今回みたいな待機場の扱いね。
銭湯は…これね。住宅はこれ。一応3パターンあるので希望聞いてだね。道と教会と銭湯と集会場、店舗フロアを今回作って。
医療機関は役場・集会所に隣接でいいわね?ここんとこ。
住宅エリアはまだいいわね。側溝と下水はここダンジョンの機能に依存。ゲートの位置は任せるわ。水源は魔道具の水道にするか、井戸風にするか。私的には井戸の方が良いと思う。あんまり地上とかけ離れてもね。深くはないけど、水汲みの手間は残したほうが良いとおもう。
病院や銭湯、商店、ゆくゆくは宿?は水道もありね。って見解だけど?なにかある?」
…マシンガントーク!、どどどどど…
緻密に描かれた図面を指さしながら、その英知を垂れるセツナっち。
早くて、内容がみっしり…おいらごときじゃ、聞いただけじゃ理解が及ばんわ!
今までの役所の現場説明会より、濃いぞ。まぁ、ダンジョン任せにできるから、数量拾いはしなくていいけど。予算も、札も要らないわなぁ。
「…いいえありません。後でもう一回…」
「じゃ、何かあったら言ってね。さぁ!仕上げよ!」
そう言い残し、再びブラウンさんの所に行ってしまった。マーレさんの視線が…
くれぐれも変なことすんなよ?それはマーレさんのだぞ。
図面を広げる…狭いな。…おいら達だけならだだっ広いが…この敷地範囲だからしょうがないか…地下勝手に広げる訳にはいかないもんなぁ。
「先生。住むところって雨いる?」
「そうだね~無いと埃っぽいから、洗い流すって意味で軽くあってもいいねぇ。」
インフルみたいな病気もあるかもね…
「あと住むとこだけど…診療所の隣でいい?」
「ああ。十分さね。」
んじゃ、発注すっか。
「それでは寛いでいてくださいな。ちょっとでてきます。」
ゲートでコアルームへ。
「コア、草原と町フロアの間に、町フロア2層追加で。ついでに、森の上に畑フロア2層追加。できる?」
≪…是…≫
「それと設計書。その都度注文するからよろしくね。教会と風呂屋、集会場は作っちゃっていいや。」
≪…是≫
「よし、充填!」
「コアさぁ~空間拡張みたいな?ぶわ~ってフロア広げられない?」
≪…否。できません。大型ダンジョンであれば可能。多くの命を吸収できるので。≫
「?人間の死体?」
≪…否、”生命エネルギー”死の瞬間に放出される生命エネルギー体。死体ではあまり意味はありません。”素材”…くらいでしょうか。≫
「”死体”…手持ちにあるけど…使う?」
≪…是。≫
…何に使うか聞きたいけど…う…ん
「何に使う…の?」
≪…≫
「…」
≪……≫
「……」
「≪………≫」…。
暫し時が過ぎる…無言のまま…静謐…。…。……。
「言わなくていいや。隅においとくね」
≪…是≫
怖ええよ~。
≪…対応策として10層以降なら大きく広げられるかと…そのくらいの深度であれば干渉は少ないと思います。≫
「馬たちがせまいんだよなぁ。街フロア2つ足して11層を草原に広さはコアの制御できる最大で。この敷地の何倍くらい?」
≪…5x5 25倍です。≫
「じゃぁ11~15層を草原で。できる?」
≪…是…20層以下でまた広げられると思います。≫
「…怪しい商品の勧誘みたいだな。10層刻みか。きりないから…今回は…おいらの充填で21まで行ける?」
≪…是≫
「なら、21階層まで行ってみるか…ゆっくりでいいよ。11~12馬がゲートをくぐるようにできる。」
≪…その場合次元…空間的に”並列”にします。≫
「…よ、よくわからんがそれで。」
難しいこ~と、わかりまぁ~せん!万事お願いします!
本日もお付き合いありがとうございました。またのご来店をお待ちしております。




