閑話2 鶏を買いにいくわよ!~はぁ、バカは死んじゃうわよ?~
鶏購入組のお話。
「ねえ?そろそろ着くんじゃない?」
「ああ、直見えてくるとおもう。」
並走するトワに話しかける。っとに、生意気なんだから。
「ビルック?」
「なに?セツナ姉?」
「食べるわよぉ~めっちゃ!ふふふふふ」
癒しはここに。”こりこり”
「トワ、街に入る準備しないで良いの?」
「準備?」
アホなんだから…アイテムあるでしょ、アイテムが。
「外套とか。忘れてた?」
「…ビルックに着せるか?」
「ええ~イヤだよぉ~」
また…このアホは…いや、面白い?
「…ビルック着てみる?」
「えええぇ~セツナ姉までぇ~」ふふふ
「門番もひれ伏すかもしんないぞ?」
「うんうん。控えおろ~って。決定します~!」
「ええ、え~」…
うん。似合う。似合う。
「セツナ姉…」
「う~ん。ばっちりね!かっこいいわ!」
「まんま…紅の 「トワ」 わりぃ…」
本当にアホねぇ。
「そろそろ順番よ。ほら、シャンとして。バッグは…そうねぇ。いいわそれで。」
なんか昔の郵便配達員みたいだわ…可愛いからいいけど。ぽむぽむ頭を撫でり。
「とまれ!」
槍をもった小汚いのがワラワラと…
「ほら、トワ」
小突く。この中では一番年上に見えるからね。
「私たちは依頼で来ました。商業ギルドの証あります。」
「な、なんだそれは」
「バトルホースです。アヌヴィアトで登録済です。問題でも?証の裏でも証明してますが。」
「おまちなさい。この街にはこの街の決まりがあります。そのような魔物を入れるわけにはいきません。」
なんだぁ~このチャラいのは。
「じゃあ、馬とここにいるから、姉さんたち行ってきて。そこらで寝てるわ。」
「あの外套って…」
「ああ…」
「いえいえ。迷惑です。門の前では。」
「豚耳だぞ?」
「しかし…」
「あっち行くからいいだろ?あんたの目の届かないとこに行くさ」
「領主様に知らせた方が…」
「いや!警備隊長呼んで来い!」
その他は気づいてるようね…ヴァートリー商会の衣装って。
「トワちょいどいて。失礼します。こんなとこで時間をつぶしたくないんですよ。次もありますし。仕方ありません。証明書付けていただけますか?」
「証明書?何を証明しろと?お嬢ちゃん。」
「あら、お分かりなりませんの?だいぶ軽いようですね。そのチャラい頭。私たちは荷物を届ける依頼を受けてここまで来ました。ここまでは解ります?」
「…」
「サイン貰えないと料金もらえないだけじゃなく、違約金取られるんですよ。わかりますかぁ?」
「が、ガキが!」
「はぁ、どうします?もっと偉い人いないんですか?コレじゃっ話になんないですよ?」
「きさま!死ね」
剣を抜く猿。あ~あビルック作戦が…!
「ルファン様いけねぇ!さがってくだせぇ」
「領主様に怒られますぜ」
「うるさい!私は貴族。いうことが聞けないのなら死ね!」
「貴族の坊ちゃん?何でこんなとこに?言うことってなんですか?通行料でも?」
「ガキが!その馬を献上しろ!俺が有効利用してやる!」
「あらら”疾風”が狙いでしたの?…死にますよ?おぼっちゃん。」
「だまれ!ガキが!」
…はぁ。つまんない。トロ臭い風船頭。ヒョイと躱す。
「偉い人連れてきてよ。じゃないと殺しちゃうわよ?このおぼっちゃま」
門衛に声をかける。
「無礼打ちだ!」
「はぁ?次きたら…そうねぇ。右手もらうね♡」
「ちょこまかと!くそが”ぶりぅぶき”き…へ?い、痛い?いだ!いだい!ぎぃいやぁあがぁーーぃふでがぁおれの腕がぁ」
もぎりました。もぎもぎ。
振り下ろされた、腕の運動をそのまま。剣の重み、勢いも相まって、肘関節を破壊。そのまま逆方向に回すように捩じる。そうすれば、関節を覆う軟骨、筋も剥がれ、後は、引っこ抜けば終了。案外簡単でしょ?
で、もいだぁ、お手手もぉ”ぐぎりぶききごききききぃ”もぎもぎ。べきべきに団子にしてやるさ!さぁ!この世界の回復魔法とやらの性能を見せるが良い!!
「姉貴、容赦ねえな…」
「ビルック計画潰されてオコなわけ。激オコよ!それに知ってるでしょ?私が大のチャラ男嫌いだって。ねぇビルック。」
「え?…そうなの?僕計画って何?」
可愛いわねぇ。撫でり。
「あ!わかった。姉貴、おっさんに似てんだ!沸点の低さととか、妙に理屈っぽいとこが。モヤモヤがとれたわ。」
「失礼ね。そりゃおじさまとならモフモフ愛を語り合えるわよ?何時間でも。」
そう!永遠に!トワのくせにわからんトワ!ぷくす。決まった?いや、モフモフは正義ってことよ?
「手当を!」
「隊長はまだか!急げぇ!」
「で、門衛の皆さま?通っても?」
「いいわけあるか!今責任者呼んでいる。少し待ってくれ!」
ですわよね~
「あら、もう少し早ければおてて、取れなかったのに…残念ねぇ。」
…ルファン様は真っ青な顔をして”お団子”を見てる。ほら早く手当せんと~死んじゃうわよ?血どばどばだし。
「おまたせし…ルファン様?これは?…どういう?すぐに診療所に運べ!何してる!」
「はッ!」
どなどなどなど~なぁ~♪
「この状況聞きたいのだが?」
「そちらの衛兵さんに聞いてくださいな。私たちはこの街にはもう入りません。関係ないです。正当防衛ですよ~では。」
「そんなわけあるか!拘束するぞ!」
はぁ。バカばっかし。
「…やってみろ。皆殺しにするゾ!トワも遠慮するな。…殺せ。」
殺気全開!これで引かねばたたっ切る。
「うぐぐぐぐぅぅぃ」
ふん。一歩も動けないくせに…腰抜けが美少女なめるな!あ、一人倒れた…これくらいにしておきましょう。
「さて、隊長さん。この街は従魔登録したバトルホースは入れないの?」
「…い、いやそんなことは…」
「で、斬りかかられたのよ?ルファンとかいう貴族に。ねぇ。見てたでしょ門衛さんたち。」コクコク。
「私は抜いてないわよ?もいだ…だけ。それと依頼は…豚耳族って舐めて気づいてないか知らないけど、ヴァ―トリー商会の者よ?もちろん本物。エリザヴェートお嬢様からの書状。あなた達の…貴族の理不尽な都合で我が商会の邪魔をした…後で、報いをくれてあげるわ。ふふふ。どこ行っても無駄よぉ~。じゃぁそういうことで。ちゃお!」
「ほらな。女おっさんだ…?おばさん? ”どっが!” 痛ぇーな!それに姉貴の商会じゃねーだろうが。なにが報いだ。」
だれがおばさんだ!ボケぇ!
「セツナ姉…お使いくらいできんのかぁ!って父さんに怒られるよ…」
「…あり得るわね。大口叩いて出てきた手前…」
痛いところを…この!ビルックの尻尾を掴む。
「!ふぴい!ね、姉さん?なに?」
ふ、ふぴぃ?も、萌死ぬわ。
「…な、なんでもないわよ!ふぅ、隊長さん。ヴァ―トリー商会の支店長呼んできて。そしたら忘れたげるから。ね。」
「ああ…お、おい、伝言頼む。呼んでこい!」
「トワ、テーブルとイス。あと紅茶ね。甘いのある?」
「ここで茶?」
「この街には入らない。頭きたし。さっさと隣村?にいくわよ!」
「短気は損気って。」
「わかってるわよ。ダメなのよねぇ~チャラいのは。日本ならビンタで済むけど…こっちじゃねぇ。斬ったほうがはやい?」
「セツナ姉。それだめだから。斬っちゃ。」
「ええ~ビルックもトワの味方~お姉ちゃんショック!」
解っちゃいるけど斬っちゃうわ。
「お待たせいたしました。支店長のドレンです。初めまして。お嬢様の書状とか?」
「ええ。どうぞお座りになって。私はセツナと申します。トワお茶を。ビルック。こちらへ」
「店の方に部屋を用意しました。そちらの方に…」
「いえ。お構いなく。入街を断られまして…なんでもこの馬をお坊ちゃんに献上しないと入れないとか…ドレン様にはここまで足を運んで頂き誠に感謝いたします。少々寒いですがしばしお時間を。」
熱目に入れたお茶を出す。
「ほう。香気を留めたまま…温まります。見事なお手前で。」
でしょ?結界魔法の応用とか?オジサマ魔法だそうだ。
「愚弟の特技ですの。さぁビルック」
「はい。こちらがお預かりした書状です。この装束と共にお預かりしました。」
赤い風呂敷ごと渡す。
「はい。間違いないくお嬢様の物。私宛が一通あるのでここで確かめても?」
「ええ。お茶おかわりいかが?」
「いただきます。こくり。旨いですな。うちの最高茶葉で淹れていただければさぞや…」
「お嬢様にお出ししてみますわ」
「ええ。よろしくお願いいたします。ふむ。紹介状を認めますので暫しお待ちください。 「トワ、紙と封蝋、蝋燭を」 …恐れ入ります。」…
「この書状をもっていけば問題無いかと。此度の迷惑誠に遺憾です。領主、当主に抗議を入れておきましょう。御気を付けて。良い商売を。」
「ありがとうございます。よりよい繁栄を。」
さぁ行きますか!
「じゃぁ、隊長さん。用が済んだから行くわねぇ」
「ま、待て、まだ…」
「死にたいの?」
さっきの殺気!もう一発!ぷくす。
「…」
ふん。覚悟無しに止めるな。雑魚が。
まとめた方がいいな…次はそうしよう…今回はこのままいきます。




