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採集しよう!

 さぁ!久しぶりの海岸だ!漂着物!カニ!エビ!スラミちゃんも空腹だろう!

 早速と、海岸から離れた場所に敷物を敷き、臨時キャンプを設置。

 うん?ハルちゃんは早速お絵かきか。ここの守りはレスト殿そして斥候隊の連中にお任せだ。

 今日はライオットも降りてくるらしい。

 

 ”どどどどどどど!” 

 空中に舞うサメ。途中で頭部を射抜かれ、そのまま砂浜に激突。勿論矢を食らった時点で即死だ。しっかしすげぇな…一矢も外さないとは…。武具を完全に使いこなしてるな…いや、”目”か?

  

 「うん?結構美味そうだな…皮も使えそうだ…父さん、お師たちに持って行こうと思うのですが。」

 サメの体表の状態、革、肉質を見るように触るライオット。

 うんうん。人に気を使うことが出来るんだね。教育をしてくれているパグたち(槍の部族)にも感謝だ。

 「了解した。”収納”に入れておくから…あ!スラミぃ!…悪い。」

 スラミの”収納”に入ってしまったようだ。…食料として…。

  「いいですよ。また仕留めますし。しかし凄い食欲ですね…いや、仕舞ってるのスラミ?」

  ”ぷるぷるぷる”返事してるのかい?愛い奴め。

  「…父さん、スラミに喰われないようにね…」

 「…大丈夫だと思うよ…なぁ、スラミ…」

  ”…”

 んな!反応なしぃ!?

 …楽しそうな感じが伝わって来る?スライムジョークか!

 …が、洒落にならんぞスラミィ…。


 ”ぴく!”…。

 「うん?セツナ姉!」

 「そうね。引きましょう!…おじさま何やってんのよ…」

 「うん?気配が変わった?いやね、スラミにおいらの事を食わないように説得をだな。」

 「…何してるのよ…まったく。”着てる”からいけないのでしょう?脱ぎなさいよ…いえ、分離?」

 「…気持ちいいし、防寒、防熱にもオートガードにもなる。便利だぞ。」

  「そのような事よりも撤退を。ミッツ様。」

 「そうだった。撤収!」

 

 「…お帰り!」「…おかえり。お父ちゃん、しゃち、来る?」

 「ただいま。ほら貝殻拾って来たぞ。シャチかぁどうかなぁ。」

  「いるかさんでもいい!」

 「来るといいね」

 またお絵描きに戻ったようだ。ほんとうにシャチに一目惚れしたようだ。ふふふ。どれ…うん?

 「ハルちゃん…これはなんぞ?」

 どう見てもシャチじゃない…人の顔の色が逆パンダのような?頭頂にはモヒカン?ヒレ?

  「新しい杖の色!しゃちぃ」

 …なるほど…杖の新しいデザイン…か。頭頂には三角形のヒレ、そして逆パンダに塗られると…怪しいマスクマンみたいだな。…災難じゃのぉ弐号よ…。うん?塗られる前に、いっそのこと、”覆面マスク”にしてやるか…ハルちゃんのセンスがどうかは分からんが…お洒落の幅も広がろうというものだ。


 「ここでも結構拾えたわねぇ。」

 色とりどりの真珠を前にご満悦のセツナっち。

  「これがお金になるんですか?確かに綺麗だけど」

 とは、ライオット。

 「ええ。大金になるわ。どうする?私が買い上げても良いわよ?」

  「…お師様に持って行きますよ。少しですから。」

 「これからもちょくちょく取りに行く。半分セツナっちに売って肉やら穀物に変えるのも手だぞ?部族の方も喜ぶんじゃないかな。」

  「そうですね、父さん。ん。そうします。世話になってるからなぁ。」

 うん?”ざばぁ”

  「う、うわぁ!」

  「おお!」「かいじゅう!」

 「おおお!今日はモササウルスかぁ!」

 以前見た巨大なものではない…と言っても10mはある。十分怪物だ。大口を開けてサメを丸飲みにする。所々半分になったサメも…逃げりゃいいのに…サメ!仲間の死体なんぞ食ってると…ほれ…。5頭はいるのか?群れで狩りをするんだなぁ。

 アレだけ水中の狩りに適した身体で群か…どのみち矮小なる人族じゃ敵うまい。

 

 「…へぇ。あれって恐竜じゃない?うちの学校にあれの似た標本あったわね。…モササウルスだっけ?映画の…」

 「そそ。もっとデカいのがいるぞ。しかし…かっこいいなぁ。」

 「そう?」

  「…そう?」「うん!お父ちゃん!かっこいいね!」

 ハルちゃん!浪漫がわかるお子だったのね!お父ちゃんは嬉しいよ!

  「ミッツ様…本当に死んじゃいますよ?」

 一方、レイストリン殿の顔色は悪い。そりゃなぁ…この世界の人間だしな。仕方なしだわな。怪獣だし。

 「そりゃ、備えも無しにのこのこ降りてったらな。おいら達は油断はしない。準備万端!危険察知全開!ちょっとでも危険を感じれば即退場!逃げるべし!」

  「…感じる…ですか?」

 「そ。背筋にピリリってね。」

  「…そうなんです?」

 「何よ。レスト殿、信じないん?冒険者連中はその引くタイミングを誤る。欲目でね。貴殿も降りてみれば?貴殿なら感じられるよ?」

  「…死んじゃいますって。そういえば…講師の給金てでるんです?」

 「お?そういえば…支度金出してなかったな…」

  「…うむ!お師!いくらほしい?」「欲しい?」

 ジャラジャラと麻袋を引っ張り出すラグ…

  「へ?」

 「こら。ラグ。ここは国で雇うのだから。金子の件は帰ってからで良いか?とりあ、金貨1000枚払おう。」

  「…そんなに要りませんよ…どうなってるんです?金銭感覚…」

  

 王都は帰りに寄ることとし、海岸線をゆっくり移動。勿論、採集、狩猟をしながらだ。

 今回は無謀な冒険者も見ることなく順調に行程をこなす。関係ないのだが、おいら達の真似して、しかも見てる前で死なれると気分悪いものな。自己責任…だけどね。

 

 「ここら辺、結構落ちてるわね!」

 「あら、良く見つけたわねぇ!ルカちゃん」

 砂浜で波と戯れる少女たち…

 ”ざばぁ”

 「邪魔!」

 ”どきゃ!””ごっ!”横っ面を張られ、陸地に打ち上げられるサメ。頭部は歪み完全に破壊されている。

 ”ざばぁ!”

  「…死ね…。」

 呪殺?空中で息絶えたのであろうか、そのまま砂に突き刺さるサメたち…。

 そう、セツナっちとルカちゃんだ。

 向かうところ敵なし。バンバンサメが打ち上げられる…

  

 そこから少し離れた波打ち際…こっちは鬼神ドルトンが降臨成されている…

  「ぬん!は!ふん!」

 ”ぢぎょ!ど!どこぉ!”蹴り!正拳!蹴り!同時に3匹のサメが打ち上げられる。

 勿論動かない…屍のようだ…

 

 「…ふう。」

  「…父さん…?」

 「いや、なんでもない。おいら達も拾おうか…行こうかライオット。スラミ。食べていいよサメ。」

 ”びゅるん!”

  「…うん、そうだね。父さん…」

 ライオット君には少々刺激が強かったかな?

 

 採集を終え、浜から上がってお茶タイム。休憩が終われば、場所を変え、再び採集となる。

 「そういや、ルカちゃん!こっち来ていいのかい?」

 移動時間の概念がないとはいえ…

  「うん。もう着いたし。暇だし。金目のものだしぃ。いいお小遣いになるでしょ?」

 「まぁね。もう、”魚村さかなむら”に着いたのかい?」

  「ええ。やっぱり本場!お魚美味しい!食べ放題だしぃ!」

 ちゃんとお金…払えよ…

  「…いいなぁ。ルカ姉」「ルカ姉…ずっこい」

  「ラグちゃん達ももうちょっとよ。疲れた?」

  「…大丈夫。でもちょっと退屈。見てるだけ。」「…お腹減った!」

  「あらあら。お父さん、お腹減ったって。」

 「そう?じゃ、お昼にしようか。」

 成長期?いっつも腹が減ってるなハルちゃんは…マジで胃袋に”収納”生えたかな?

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