お金の使いかた。
いらっしゃいませ~GWも今日までですね。
「雹…燃え尽きたよ…」
「父さん…」
エルザさんに追い詰められて…。
「なんか、食ってくか。」
「ダメだよ。たぶん用意してあると思うけど。セツナ姉さんとビルックいないんだよ。」
「ああ~。そうかぁ。屋台飯適当に買っていこう。串焼き好きだもんな。」
「うん。」
「さすが雹よく気づいた!」
屋台で適当に食料を補充していく。余っても野営とかで食うから問題無しだ。
…自宅へ到着。
「みんなご飯は食べた?」
{うん!}
さすが保母さんと給食お兄さん。
「そうか、じあ、雹、何食いたい?」
「…猪サンド」
「了解!簡単で悪いな。」
「ううん。好物なんだ」
可愛い雹のためだ特上にしよう!パンを半分に。まあるいライムギパン?上下に切り、切り口をフライパンで焼く。そこに野菜を配置。オニスラと、レタス似の葉菜だ。玉ねぎ等のネギ類も”獣人”はだいじょうぶだそうな。
大人の獣人も酒をパカパカ飲む。”人”だしね。
バラ肉は薄く、モモは5mmくらいにスライス。フライパンで焼く。バラは油を適度に落としたものと、カリカリの物。モモは半生だ。味は軽く塩だけ。野菜の上に肉セット!。
トマトが採れるようになればケチャプ。卵が取れれば…言わずもがな…アレだ。おいらはあんまり好きじゃないけどね。
重ねてハーブ大葉で包み、蒸らし馴染ませる。カットして…
「へい!おまちぃ…?なんじゃ、お主らは。」
お子ちゃまがすらりと…
「「うまそう」」
「たべたい」
雹…注目の的だな…カイか?ごくりと唾をのむ音がここ迄聞こえるぞ。
「…父さんこの中で食べられないよ…」
ごもっとも。ジュースを出してやりながら、
「お昼食べたんだろう?君たち。」
「うん、でも、たべたいの…」
このうるうる瞳に勝てる者はいまい。
「はぁ、しょうがないな。ちょっとだぞ。それは雹兄のお昼だからとっちゃダメ。おっけー?」
{おっけー!}
この大食いどもめ!おいらの分と、二人で一個でいいな。3人分雹も1個。5人分か…パンを半分に切って並べていく……
ふう、完成。半分に割りお子ちゃまの前に並べてく。
{いただきまーす}
「雹はも一個行くか」皿にのせてやる。
「うん!」
おっさんも食うか。
素早く食い終わったカイがおいらの手元を凝視する。
早いぞ…ちゃんと噛んでるのか?
「カイ…おやつまで我慢。食ったばかりだろ。昼。」
尻尾が下がる。
「父ちゃんの少し上げても良いが…」
尻尾ぶんぶん。
「ほんとう?」「俺も!」
「父ちゃんのは…」
パンの中を見せる…
「ふっ…野菜マシマシ、肉無し、玉ネギ多めだぞ?」
所謂、野菜サンドだ。ちょっと意地悪だったかな?
「「いらない…」」
完全拒否かよ!
「まったく。肉ばっかじゃいかんぞ!…まぁいい。夜は焼肉にするか!簡単だし。」
「「肉食い放題!」」
{やたー}
晩飯のメニューは決定!
「ちょっと外見てくるけど留守番大丈夫?」
{うん!}「父ちゃん…」
「ん?」
「ご本欲しいの…」
「…うん。いいのあったら買ってくるよ。あとは?」
「うんとね、…ない。」
ないのか…
「’ここあ’姉さんの言うこと、ちゃんと聞くんだぞ~いってきます」
…。
「父さん、何処へ?」
「特にないさぁー。ほら、獣人の人の生活はどんなのかなぁって?まずは町中のかな。」
「…」
「少しでも助けになればと思ってるけど…ねえ。難しい問題だね。雹の知り合いとかっているの?」
「一軒。たまにご飯分けてくれた…今思うと、そんな余裕なかったと思う。
…この前、覗きに行ったんだ。お礼を言いに。…出て行ったのかな、もう、いなかったよ。」
「ふ~ん、一丁探してみっか。」
「?」
「この街で困ってたら助けるのもいいだろう。雹の恩返しだ。小遣いあるだろ?」
「うん…信じられないくらい」
「場所は?」
「こっち!」
…。
雹の後に続く。商業区、繁華街の路地裏。だいぶ城壁に近いのだろうか。薄暗い。
さらに進む。スラム?衛生状態もあまりよろしくない。少々臭いがキツイ。
そして、壁に引っ付くようにたくさんの小屋?がある。
「ここ」
と一つの小屋を指さす。雹。
雹たちも、この辺りまで来ていたのだな…。周りにはボロをまとった…人族の姿がちらほら。
獣人族だからって訳でもなさそうだ。
遠目に小屋を窺う。人がいるようだ。
「住んでるようだが…」
「違う人。知り合いは熊獣人のおじさん。おばさんも。」
「そか。」
そこにはごく普通の人族がいた。
「ちょっと聞きたいことがあるんですが…」
銀貨を渡す。
「!…。何でしょう旦那?」
「ここに住んでた熊獣人の方、しりません?ご夫婦だと思うんですが。」
「あたしゃ、その後に来たんで…あすこの小屋、雑貨屋の爺様がここいらのまとめ役だから知ってるかも。」
「ありがとう。じゃぁ、行ってみるか」
「前来た時”知らん!”って…」
「まぁ、良くはないが、こういうお金の”使い方”もある。覚えておきなさい。」
「うん」…
こ汚い雑貨屋に入る。一応鑑定していく…。うん?場違いなものがチラホラ。高級品だろあれ。…ふむ…盗品か…な。
「オヤジさん。この小箱いくら?」
棚に無造作に置かれた、木製の小箱を手に取る。
「金貨3枚じゃ」
もちろん値札はない。キラリと光るオヤジの目。こちらの身なりによって、値段が変わるのだろう。
「ふ~ん。高いな…。指輪入れに良いともったんだけど」
すっと棚に戻す。
「…今なら、1枚でええがの…」
「今度にするよ。聞きたいことあるんだけど…」
「…」
「この箱と情報で1枚でどう?」
「わかったわい。旦那。聞きたいことって何じゃ?」
「あすこにいた熊獣人の夫婦どうなりました?」
「ブラウンか…良いヤツじゃったが…女房が病気になっちまって…」
「亡くなった?」
「いや、まだ生きとるぞぃ?」
「…すんません」
「で、治療費の借金の形に奴隷落ち。じゃ。」
「奥さんは?」
「まだ治療院にいるが…ブラウンも契約で女房の面倒を看る。と謳ってたんだが、奴隷商がチョンボしやがった。今も、揉めていて南門の屯所にいるんじゃないかの?スルガの旦那が出張ってきたんだ、しばらくはな。…ただ、奴隷は、奴隷。何時までも…ってわけにゃいかんさ。」
「診療所は?」
「ああ。通り二つを右に暫く歩くが、城壁際にある。」
「ありがとう。じゃもらってくわ。」
箱を受け取り、金貨3枚出して渡す。
仏頂面だったオヤジがにこやかに。
「毎度!旦那ぁ!また寄ってってくだせぇ!」…
「さて、どうする?」
「助けたい、助けたいけど…どうすれば。」
「取りあえず奥さんとこに行ってみっか」
「…うん。で、父さん、その箱どうすんの?金貨三枚…」
「ん?これなぁ、こうして、ここを、っと、”カチ!”うんと、”コキキ…”っとホレ開いた。」
中には指輪が3個、音が鳴らないように仕舞われている。
「す!すごい!」
視たらピンと来たんだ。奇麗に木目も合せられていて…シンプルだが、しっかりしたつくり。
「からくり箱ってね。いろんな部品を組み合わせていろいろな動き、今回は”隠し倉庫”みたいな?この指輪だけでも結構すんな。”鑑定”。」
・素早さの指輪 レア度★★★★★ 素早さが上がる。…気がする。オリジンリング
・守りの指輪 レア度★★★★☆ 守りが上がる。…と思う。オリジンリング
・エレメント・レッド レア度★★★★☆ 炎の威力が上がる。…ような?
装備への過信は禁物!最後は己自身の力だ!
…神様…真理を気づかせていただきありがとうございます。油断せず生きていきます。
そっと、片膝を着き祈りをささげる。
「父さん、神様?」
「?そうだけど…?良くわかったね。」
「トワ兄がいってた。突然祈ってる時って、神様が見てて、助言してくれてるって。その指輪?」
「ああ。素早さの指輪、守りの指輪、炎の指輪だそうだ。オリジン…原典のものだって。ドワーフのおっちゃん達、興奮するんじゃない?雹は素早さの指輪を装備してなさい。おまえのスタイルに合うよ。」
「き、貴重でしょ!そんなの」
「はぁ。指輪なんて屁みたいなもんだ。お前のが大事だ。それに 金貨1枚だぞ。バカバカしい。ちゃんと装備しろよ。外さないようにな。ずっとだ。」
「…うん。」
「それと神様が言ってた…装備を過信するな。と、道具は、道具ってことだ。普段使いにいいだろ。お洒落だ、おしゃれ」
「ちょっと違うと思うけど…大事にするね。」
「おう!父ちゃんは赤いのにすっか。いちおう、火の魔法使いだからな!」
「あ!そうだね…えぐい爆発魔法の」
「言ったなぁ!」はははは
「残りは、トワ君かな?あいつ、防御しないからなぁ」
「先に斬ればいい…って…」
「何を考えてるやら…強いのと当たればいいんだけど…セツナっちも同じ思考だからなぁ。」
「うん。」
「まぁ、ゴリラ思考姉弟はしょうがないさ。遺伝だ、遺伝。」
「怒られるよ!」
「もちろん内緒だ!」
特にセツナっちには!
今日も二発。今日からは閑話も数話投稿しようかと。




