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平穏な一日。日常の風景 Ⅰ

いらっしゃいませ~。最近特に思う…男性アイドル…ハゲないなぁ…と。危ないのは仲居くんと城嶋君くらいか?本日もおつきあいくださいませ。

 「ふいぃいい~今日も飲んだなぁ」

 千鳥足…と言うほどじゃぁないが、気分は最高!もちろん、この後は仕事にならない。

 ドワーフ達の酒宴は。少々酒量が多くなってしまうけど。気持ち良く、美味しく飲めるなぁ。

 酒を”愛”するとはああいう事だろうね。

 

 「ああ、雹、退屈じゃないか?なんなら、街に出ても、家に帰ってもいいんだぞ?」

  「おもしろいよ。おっちゃん達の話も!おっちゃん特製、腸詰なんて…最高!」

 確かに美味いもんな。あれ。

 「そっか。あの人たちは味方になってくれる。嫌じゃないならこれからも付き合ってくれな。」

  「うん」

 「そういえば、姉貴が火鳥の燻製、平気で食ってるって話したら、 『うん?そうじゃろ?なにか変か?』 だって。おっちゃん達ドワーフの小娘だと思ってたんだってさ。

 俺の姉貴って知ってるのに。 『人族だ!』 っていったら、ビビるどころか大笑いだったよ。今度飲むのが楽しみって」

 「セツナっちは何処に向かってるのだろうか…」

 「まぁ、姉貴だから?」

 「そだな。んじゃ、帰ろうか…」

 

 …。


 夕食事時、昼間に購入した、お台や小さい茶碗、グラス、フォークをだしてファル用に準備した。

 が…ひと悶着…”羨ましい”てことなんだけど…。

 ”物”じゃないんだよ…。自分の死んだ、本当の親や兄弟の分のお供えしたいって。雹やビルックは大きいからって言っても中学生くらいだもんな。

 彼らはおいらに気を使っていたが…。でも、悪いことじゃないので、暖炉の上に仏壇?こっちでは神棚か?を造ることにした。

 今は仮で、そのまま置いてあるがそのうち作ろう。

 セツナっちにやられた、ムチムチ悪魔の”お角”様も浮かばれよう。浮かばれたら不味いのか?悪魔だし…?

 

 それにしても”子供達”についても考えさせられるものだな。幸せなのかな…今は…そうだといいなぁ。

 

 寝る前のミーティングで”ヴァ―トリー商会からの”依頼”について話した。メンバーはおいら、トワ君、雹の3人。その間のことはセツナっちにお任せなんだが、

 「いいこと?マグロよ、マグロ。一匹は採ってきて。」

 鼻息荒くまくしたてるセツナっち。

 そりゃ、居て、食えて、安かったら買うさ。

 「買ってきます…」

 「姉貴、こっちのは食えるか、居るのかさえ分らんぞ?」

 「むむ。そういえばそうね…マグロモードだったのに…海の魚なら良しとするか…。カツ節あれば…海藻なければ潜って採ってくるのよ!」

 「…もう。姉貴ぃ~。おっさんいるから大丈夫と思うよ。そういうの。俺らより。」

 「…それもそうね。」

 「ははは。まあ、食べ物は任せてよ。で、セツナっちは真珠とか言わないな?」

 「あら、買ってくれますの?おじさま?」

 な、なんか怖いんですけど…さりげなく買ってきた方が良かったか?

 「考えておきます…」

 「まぁ、お腹は膨らまないけどね。ちょっといい真珠があれば一粒ずつでも簡単なペンダントにして子供たち分…どうせ増えるでしょうから2~30本買っておいて。いざって時に売るように。孤児院の子にも持たせたいわねぇ」

 そんなにふえるか!…な?でも卒院の際に、一粒づつでも渡せればいいな。いざという時の為に。獣人族には厳しい世の中だ。

 「そうしようか。孤児院の子にね。」

 「おっさん、地図みたら、海洋国家ってユーフォルヴィアにも近いのな?」

 「!刺身&醤油か!」

 「コピペみたいに言うなよ…まぁ、期待できるねぇ~」

 「味噌なら、ミソペーストだな?おしい」

 「そこじゃないし。」

 「じゃぁ、孤児院の転居後は速攻で行って、むこうでガッツリ仕入れてちょうだい。あ!シーサーペントとか狩ってきてよ。皮ほしいし。」

 「ムリです。いるの?」

 「知らない。”前の世界”じゃいたわよ。海に。私にかかれば、雑魚よ雑魚」

 「姉貴、変態だから ”げしぃ” 「だれが美人だ!」 …いってねぇし」

 ここも平常運転だ…

 

 「コア、フロアは?」

  ≪…構築率30%です。あと3日はいただきたいです≫

 「了…解。適当に素材だしとくんで…よろ。」

  ≪…是…≫

 「後なんかある?充填いる?」

  ≪…否…明後日にお願いします。≫

 「遠慮せずに、必要ならバンバン使ってよいのよ?コアのレヴェルアップに必要ならバンバン充填するし。」

  ≪…是…明日お願いします。≫

 「おう!遠慮すんなよ。じゃぁ、寝るか!」

 

 今日は外出せずにごろごろすることにした。

 もちろん朝練は強制参加だ。スルガ隊長から許可が出たのかトワ君と雹が組手をしてる。ゆっくりゆっくり。型を確認しながら。美しいな。

 間違えるとセツナっちから木刀?が飛んでくるが…

 「セツナっちって聖剣とか、神剣もってるの?」

 「私は聖剣。」

 「刀ある?普通ので良いから?」

 「あるわよ。おじさま。」

 「じゃ、ギルド行ったらさ、グローヴィン師に渡してよ。トワの剣の見本って。」

 「オッケーお代はトワに請求するわ」

 「よろ~」「…」

 組手を中断し、こちらの様子をうかがうトワ君。

 なぜに?少々文句がありそうだ。

 「いいやん。神剣の形状が”刀”になるかも?だぞ。”神刀”か!燃えるな!」

 「わかってるよ…」

 納得せい!朝食後、セツナっちはギルドに行くようなので丁度いい。

 酒と燻製持っていくのは謎だが…。

 

 …。

 

 ゆっくりと。のんびりと過ごす…こんな日あったか?こっち来てから。

 子供たちは’ちょこ’先生と勉強中だ。

 その授業風景を眺める。うんむ!いいものだ。

 視線の切れそうなとこに、ミニ妖精が…掃除中か…目が合った…隠れる…デフォか?見られたらキレて襲ってくるよりはマシだな。

 今から飲んだら怒られるかな…休日満喫…あ!バーベキューコンロ頼むの忘れたな…


 子供達も勉強が終わったのか、わちゃわちゃしだす。

 「10分休憩したら、次は算数です」

 と、’ここあ’が教えてくれた。みな各々に水飲んだり、ちょっかい出しあったり…あれ、俺の干し肉どこ行った?

 いつの間にかに消えていた…

 

 第二部が始まったようだ。算数かぁ。と言っても買い物に役立つようにだね。おお?なかなかに賢いじゃん!…カイがちと怪しいな…。寝るな!あ!

 ”すこーん”

  「っ!痛ってぇ!」

 …チョーク投げるのね…良いフォームだ。’ここあ’よ!その技を伝授したのはセツナっちだな…

 雹も普通に買い物してるから問題なかろう。

 

 

 勉強が終わると同時にお子ちゃまに捕捉される。

 しょうがないので庭先に出て子供たちと遊ぶ事に。う~ん…何すんだ?試しに地球の遊びでも教えるかぁ。

 

 ”鬼ごっこ”を教える。これは外せないだろう?代表的な遊びだ!

 …後悔。子供達、身体能力が高過ぎ!素早いし、小回り利くしで、全く捕まえられん!

 

 ”手つなぎ鬼”に変更!これなら、捕まった者が重しとなるだろう!

 …後悔。父ちゃん先に捕まえると遅くなるからと最後まで放置される。…そういうプレイだったか?で最後に”簡単”にさくっと子供達に捕まる、おいら。…なんか…悲しい…

 

 おチビ達、落ち着きないから”だるまさんが転んだ”なら勝つる!

 …後悔。…動かねぇ…全然…反応もいい…こいつ等、狩猟民族って忘れてたわ。じわじわと獲物を見る目で近づいてくるんだぞ!可愛いけど…ね。

 

 しかし、缶蹴りや、かくれんぼも絶望だな。今度は”嗅覚”も総動員される。もはや我に勝つ(すべ)は無い…人族とはなんと、か弱い者か…獣人排斥も頷ける…訳あるかぁ!

 でも、根底はこんな事の積み重ねなのかもしれんなぁ。


 父ちゃん完敗で凹んでると、昼食のお知らせが…食堂に行く…お、セツナっち帰ってたんだ。酒盛りしてるとおもったよ。

 「お帰り」

 「ただいまぁ~」

 「酒盛りじゃないの?」

 「はぁ?昼間っからやらないわよ。打ち合わせ。おじさまじゃあるまいし…」

 濡れ衣じゃ

 「酒盛りはトワ君だよ…」


 さぁ、ご飯だ。昼は普通、軽いそうだが…うちはいつも通りだ…食う子は育つ。格言だな。お供えをして。みんなで手をあわせたら、

 {いただきます!}

 今日は異音のするおかずは無いようだ。

 「ビルック、肉はまだあるのか?」

  「トワ兄どう?」

 そか、おいら達がもってんだ。てへ。

 「まだあるが…依頼前に少し狩りに行っておくか。明日にでも。ビルックの方は入るのか?」

  「うん。半分くらい。」

 「おっけ~」

 「ほら、ララお口。明日みんなでピクニックにすっか?セツナっちは?」

 「良いわね。魔の森?」

 「ああ、浅いとこね。」

  「赤兎もいい?」

 「目立つな。でも走らせてやりたいね。偽装とかってskill無いのかな…」

 「私がいたとこはあったんだけど…使えないわ。」

 「じゃ、お馬にお願いしてみるか。」

  「父さん…これ以上デカくなったら困るよ…」

 「雹…父ちゃんを信じ 「くくく…言われてんの。前科あるからな。」 うっさいわ!」

 「なになに?」

 セツナっち…聞くの?

 「疾風も一回り小さかったんだよ…おっさんが”縮め~”って魔力流したら、ああなった。」

 「あらまぁ。」

 「…そ、そうだ。トワ君!野菜の苗とかどうした?」

 「ごまかすな…確か買ったな…忘れてた。後で植えよう!」

  {わたし、俺もやる!}

 「ああ、みんなで植えよう。裏庭でいいか?」

 「いいのじゃないかしら?」

 「’ここあ’たちはどう思う?」

  「是…」


 食後に裏庭に行く。

 「’ここあ’、肥料とかないけど…だいじょうぶ?」

  「是…魔の森のように魔力に満ちてる…植物育つ。」

 「魔物にならない?」

  「是…大丈夫。」

 「そ。」

 もうちょい感情があれば…今度魔力流してみるか?

 

 「じゃあ、こっからここまで、ここから、ここの四角の中の土を掘って柔らかくするぞ!」

  {おお~!}

 えっさ、えっさ。土を掘る。ワンコsはDNAに刻まれてるのか一心不乱に掘ってる。

 キティsはそろそろ飽きてきたようだ…

 獣人、人とは言え、由来の動物に引っ張られるようだ。

 

 「父さん、この苗、鉢植えでもってくね!」

 「おう!ハーブか?」

  「うん。」

 「土の方が大きくなるんじゃ?」

  「小さくていいんだよ。大きくなると香りが消えるんだ。」

 「…良く知ってるな…どこで?」

  「前に小さいのしか売ってないのが不思議だったんだ。屋台で大きいのみたら臭いがしなかったんだよ。」

 「すごいなぁ。今度の旅でスパイスが手に入ると思うから楽しみにしとけ。本とかもあるといいな…」

  「うん」

 「そろそろ…お~い行き過ぎだぞ~」

 ワンコブルドーザー。本物の犬みたいに鼻はつけないけどね。

 そうそう、昔飼ってた犬が野原でやけに執着するなぁ、って見てたら、カエルが…冬眠中起こして御免!しかし水場もない野原にカエル…謎だった…それはさておき。

 苗を確認しながら植えていく。

 「これキュウリ?にしては変だなウリか?」

 「これはシソ?」

 「こりゃトマト」

 「こりゃ謎の実だ」

 「おっさんそれ言ったら、ほとんどそうだぞ…」…だな。

 「…お!これイチゴっぽいな。別にしておこう。」

 適当に畝作って植えた。何とかなるだろう。’ここあ’や’ちょこ’がいるし。

 

 土まみれのワンコsに洗浄をかけて、寝ちゃったキティsを抱える。おやつにして昼寝だな…


 「おっさん、馬見てくるよ」

  「俺も」

  「「おれも!」」

 ファムも行きたそうに手を伸ばす…だが…瞼が…おちた。ふふふ。

 「気ぃ~つけろよぉ~」

 暖炉前のソファーモドキに子供たちを下す。癒しだ…にたり。あ!セツナっちに見られた…

 ”いいね!”頂きました…。

今日も2本行きます。早くいれますね~

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